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ニュースリリース

平成19年11月27日
 

弾性表面波溶液センサによるインク分析システム
-日本無線、SAW&SPR-Tech、理想科学の3社が共同開発に着手-

 日本無線株式会社(代表取締役社長:諏訪頼久)と国立大学法人静岡大学発のベンチャー企業SAW&SPR-Tech有限会社(代表取締役社長:塩川祥子)、理想科学工業株式会社(代表取締役社長:羽山 明)は、このたび3社合同で弾性表面波(SAW)を使った溶液センサによるインク分析システムの開発を行うことを合意いたしました。
なお、SAW溶液センサの有用性についてインク以外にも飲料水や食品など広く可能性を検証するため、同3社は12月上旬より本共同開発における試作品のモニターを募集いたします。

同システムは、SAW&SPR-Techと日本無線により開発された、新方式のSAW溶液センサを、インクの管理・識別に応用するものです。通信機器製造技術を有する日本無線と、本センサの発明者である塩川祥子が代表を務め、研究実績のあるSAW&SPR-Tech、デジタル印刷機及びインクジェットプリンターのインクを開発・製造する理想科学がそれぞれの得意分野を生かし、インク製造工程における品質管理などに利用可能な分析システムの確立を目指します。
開発にあたり各社の役割は、日本無線がセンサのデバイスおよび測定回路モジュールの開発・設計・製造を行い、SAW&SPR-Techは技術的サポート、理想科学はインクの評価技術をもとにシステムの最適化を担当します。

新方式SAW溶液センサについて

弾性表面波(SAW)を用いて、溶液の電気的性質(比誘電率、導電率)を測定するセンサです。センサ部分を直接溶液の中に入れることができるディップ方式の実現により、装置の大幅な小型化、操作性の向上を図りました。

ディップ式SAW溶液センサ構成例
ディップ式SAW溶液センサと測定回路

 また、このSAW溶液センサはこれまでの研究で、インク以外にもミネラル水、ウィスキーの識別が可能であることがSAW&SPR-Techより発表されております。3社は今後同センサの応用範囲についてさらに検証し、さまざまな分野での実用化を検討するため、共同で基礎評価を行うモニター先を募集いたします。

モニターの概要

期間 2007年12月上旬から2008年2月末までのうち、1回2週間程度
対象 インク関連または、液体を扱い分析の基礎評価にご協力いただける団体・企業
貸出し機器 SAWセンサ装置一式(モニター先で、パソコン1台のご用意をお願いいたします)
※ご参考 各社の概要
【日本無線株式会社】
1. 社名 日本無線株式会社
2. 所在地 東京都三鷹市下連雀5-1-1
3. 資本金 14,704百万円
4. 代表者 諏訪 頼久

【SAW&SPR-Tech有限会社】
1. 社名 SAW&SPR-Tech有限会社
2. 所在地 静岡県浜松市中区城北3-5-1 国立大学法人静岡大学 インキュベーション施設
3. 資本金 3百万円
4. 代表者 塩川 祥子

【理想科学工業株式会社】
1. 社名 理想科学工業株式会社
2. 所在地 東京都港区芝5ー34ー7田町センタービル
3. 資本金 14,114百万円
4. 代表者 羽山 明

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