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開発者が語るものづくり

10年連続世界最速 ORPHIS EX

  • 世界最速を実現した技術
  • オルフィスEX開発者インタビュー

世界最速プリントを実現したインクジェット技術

高速ハイボリュームプリントを支えるテクノロジーFORCEJET™

主に産業用途で利用されている高機能インクジェット技術をベースに、オフィスユースのプリンター向けに開発した高速プリントテクノロジー「FORCEJET™」を『オルフィス』に搭載しました。A3ワイド用紙の短辺を一度に印字できる316mm幅のライン型インクジェット印字ヘッドを4色並列に配置。搬送されていく用紙に、シアン・ブラック・マゼンタ・イエローの順でインク滴をスピーディーに着弾させていきます。この高速印字機構と、高速かつ安定した用紙搬送機構との組み合せにより、『オルフィス』は世界最速プリントを実現しました。

イメージ:FORCEJET

A3ワイド用紙の短辺を一度に印字できる、
ライン型インジェット印字ヘッド

高機能インクジェット技術からうまれた、高速カラープリンター「オルフィス」

『オルフィス』は世界最速150枚/分のプリントスピードでカラードキュメントを出力します。リーフレットやDM、チラシなど多枚数の印刷物も短時間で仕上げます。また、インクの吐出量を調整し原稿や用紙種類に適した画質で出力する独自のカラープロファイルにより、インク消費量を節減。経済的なカラープリントを実現しています。さらに、自動両面プリント機構も標準装備しており、プリントコストの低減と生産性向上に貢献しています。

オルフィスは10年連続世界最速。

オルフィスシリーズは2003年10月の発表時から10年連続世界最速を達成しました。
(2003年HC5000:毎分最高105枚、2005年HC5500シリーズ:毎分最高120枚、2009年Xシリーズおよび2013年EXシリーズ:毎分最高150枚)
現在、オルフィスEX9050/EX9000のプリント速度150枚/分(A4普通紙片面横送り、標準設定連続プリント、EXフェイスダウン排紙トレイ使用時)が、2015年2月現在販売の枚葉(カット紙)オフィス用カラープリンターにおいて世界最速です(当社調べ)。

イメージ:オルフィスEX9050

オルフィスEX9050

オルフィスEX 開発者インタビュー

開発者インタビュー ORPHIS EX 開発者に聞く

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Vol.1 お客様視点で「よりよい製品」を追求。

お客様が本当に必要とする価値を、開発の軸に。

「モノ発想」ではなく「コト発想」でお客様が必要とする価値を提供できるかが問われるなか、新たなオルフィスの開発にあたって、私たちが一番重視したのは「お客様視点でつくる」ということです。そこで、営業部門やカスタマーエンジニアからあがってくるお客様の声をどのように集約し、製品を開発するか、繰り返し検討しました。そして、「お客様のプリントワークに、より高い生産性をご提供すること」を開発の軸としたのです。

ORPHIS EX

理想科学工業 開発本部K&I開発センター、大川輝昭、加藤弘康、下田智彦

「プリントが速い」から「仕事が早い」へ。

オルフィスの強みは、「フルカラー」を「高速」「低コスト」でプリントできることです。これは、初期のオルフィスHCシリーズから一貫して変わりません。今回のEXシリーズでは、前機種のXシリーズで実現した「フルカラー毎分150枚のプリントスピード」という「高速性」を、プリントワークの「高生産性」に変換することを目標にし、プリント開始から印刷物の完成までの全体のダウンタイム縮小と、さらなるスピードアップを追求しました。そして、お客様のプリントワークにおける「手間」を軽減し、作業を早く終わらせることに貢献する性能と機能をまとめていきました。その実現には、開発のあらゆる部門が連携し結果を積み上げていく過程があり、苦労することもありましたが、開発に携わる者としてより良い製品を生み出すことへの楽しさを常に感じていました。

さらなる高生産性の実現へ。

オルフィスEXの高速性能を生かし、さまざまな用途でお客様が「実現したいコト」をご提供するため、周辺機器のラインアップ拡張や、インクと用紙のマッチング、画像処理などでの技術的なアプローチをしました。
オルフィスEXは、使っていただくことでお客様の仕事の生産性を高める力となれる。私たちは、そう確信しています。

Vol.2 薄紙に高速プリントするという新たなチャレンジ。

理想科学工業 開発本部K&I開発センター、大川輝昭、加藤弘康、下田智彦

薄紙でも、高速・大量プリントを実現。

オルフィスEXでご提供できる価値のひとつに「薄紙」への対応があります。薄紙は、複数枚プリントしてもかさばりにくく、ファイリング等での保存に大変便利です。また、普通紙に比べ重量が軽いため、持ち運びもラクになります。こうしたメリットがある薄紙を、オルフィスの高速性を生かして大量プリントできれば、事務文書から販促ツールまで文書保存場所の縮小や物流の省エネ化をご提案できます。そこで、薄紙の高速プリントに対応する用紙搬送経路の設計と、薄紙へのプリントにも適するインクの開発に取りかかりました。

薄紙にも厚紙にも対応する、精巧な用紙搬送経路の設計。

紙は厚みや紙質、生産地などによってさまざまな特性があり、各種の用紙に対応するのは単純なことではありません。オルフィスEXでは、用紙を高速で搬送しても折れや歪曲が生じないよう、どのような搬送経路をつくるかということに力を注ぎました。また、搬送経路だけでは薄紙への対応は完成しません。機械設計の技術とサプライ設計技術の連携が鍵でした。

両面プリントの適性を備えたインクの開発。

オルフィスのインクは、高速インクジェットプリントに最適な特性を持っていますが、さらに「薄紙」への両面プリントに適したインクの開発が必要でした。そのため、原材料の設計から生産方法まですべての過程を見直しています。

厳しい基準を設定し、試作を繰り返した。

あらゆる保管状況を想定し、低温や高温の過酷な環境においても適性を保てるか実験し完成したのが今回のEXシリーズのインクです。「このインクならいける」となるまで、仮説を立て、試作を行い、効果を確認するというプロセスを何度も繰り返しましたので、かなりの思い入れがありますね。

オフィスで、使っていただきたい。

オルフィスEXは、これまで外注印刷に依頼したり、プリントショップに行かなければできなかったことを、オフィスで、難しい操作もなく実現できるプリンターです。薄紙と周辺機器との連携によっても、新たな価値が生まれました。ぜひ、新しいプリントワークをオフィスに取り入れていただけたらと思います。

Vol.3 プリントワークに新たな価値を。

理想科学工業 開発本部K&I開発センター、大川輝昭、加藤弘康、下田智彦

新しい周辺機器を生み出す。

オルフィスEXには、これまでにない排紙オプションを用意しました。3つ折り文書のプリント・封書作成までを自動化できる「ORメーリングフィニッシャー」と、厚みのある冊子の製本ができる「ORくるみ製本フィニッシャー」です。これらは、開発にとって新たな挑戦でした。オフィスで使えるサイズで、このような後処理までを簡単にできるプリンターは今までなかったからです。オルフィスEXの高速性を生かしてお客様の利便性を高めたいという思いで、全て手探りの状態で進めた開発でした。

お客様の信頼に応える製品をつくる。

開発を進めていく中で、一番意識したのはお客様の信頼に応えるということです。メーリングフィニッシャーでは、お客様の手をわずらわせることなく、プリントから封かんまで完全に自動で速く処理できるシステムをつくることに力を注ぎました。くるみ製本フィニッシャーでは、誰でも簡単にくるみ製本の冊子を大量作成できるよう、使い勝手にこだわりました。こうしたことを実現できたのは、機械の構造だけでなくインクや用紙などの消耗品やソフトウェアなどあらゆる要素を統合した開発ができる当社ならでは技術があったからだと思います。

オフィスのさまざまな大量プリントをサポート。

オフィスのプリンターでDMや請求書、またはマニュアルなどをプリントから加工まで、内製しようという発想はあまり出てこないかもしれませんが、それは、簡単に実現できる機器がなかったからだと思います。こうした印刷物が内製化できるとなれば、コストの削減や、急ぎのプリントへの対応も可能になります。オルフィスEXは、後処理加工に関する専門的な知識をお持ちでなくても誰でも簡単に使用できますので、プリント業務の内製化がこれからもっと広がっていくのはないかと思います。

プリント業務を効率化したいすべての人へ。

オルフィスEXは、特殊な後処理加工ができるといっても、いわゆる工場にある印刷機といった感じではなく、さまざまなオフィスで使用されることを想定し、どんなオフィスに設置しても調和するようなプロダクトデザインを目指しました。プリントから後加工までを自動で処理でき、高い生産性をもたらすオルフィスEXは、オフィスのプリントワークを変える可能性を持っています。詳しくは製品発表会でぜひご覧いただけたらと思います。