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「理想の詩」世界に類のないものがたり(2016年春号)

Vol.8 オルフィス誕生 世界に類のない製品がここから生まれる

 理想科学のものづくりの歴史をたどりながら、脈々と受け継がれてきたそのDNAを紹介してきた「世界に類のないものがたり」。最終回となる今回のテーマは「理想開発センター」。
 理想科学が創業70周年を迎える今年、「理想開発センター」はどのように展開、飛躍しようとしているのか。
 取締役開発本部長 池嶋昭一の話から探ります。

「手を汚す」「学ぶ」姿勢と情熱

 「理想開発センター」が誕生したのは2013年5月。分散していた開発関連部署を集約し、情報伝達や開発の効率化、相互コミュニケーションの円滑化などを図りました。以来、開発から製品化、販路設計なども含め、迅速に世界中のお客様に向けて製品をお届けできる環境を強化しています。
 開発の現場でつねに語られるのは「手を汚せ」の言葉。これは、具体的には「常識にとらわれずにまずは自らが動いてやってみる姿勢が重要」だという考えです。ただし、ただやみくもに問題にぶつかっていくという意味ではありません。工業製品をつくる以上、理論の筋道、既存の技術の研究と確かな理解は欠かせません。ときには研究者や専門家の方々に教えを乞うことも重要。さまざまな人から貪欲に学ぶこと、そしてそれでもわからないことは自らの手を汚して実証すること。この二つの姿勢が理想科学の開発を貫く精神なのです。
 さらに、そうした姿勢を根底から支えるのが「情熱」。何よりもものづくりが好きな気持ちや、お客様に届けたいという熱意、是が非でも課題解決しようという信念。そんな情熱を胸にする社員が、開発センターで日々、世の中に本当に必要とされる価値は何か、また魅力的な製品とは何かを考え、それを実現すべく尽力しています。

理想科学ならではのマッチング能力

 高いマッチング能力も理想科学の開発における特長。理想科学は、ハードに合うサプライやサプライに合うハードを開発・製造できる環境、機械・電気・化学・ソフトウェアに至る総合的な技術を保有しています。また、製造元と販売会社、メンテナンス会社などを別々にする企業が多くある中で、開発・製造・営業部門が密に連携できる体制があります。主力製品である世界最速のプリントスピードを誇るオルフィスも、高速かつ低コストでの多枚数プリントが可能なリソグラフも、この高度なマッチングの成果。開発センターによって関連部署の結びつきはさらに強化されました。どんな問題にも迅速に対応できるのは理想科学ならではの強みです。

つくばの地から全国、そして世界へ

 今後も世界に類のないものをつくり続けていくために必要なのは、やはり「個の発想」です。それぞれの個の、柔軟で大胆なアイデアこそが新しい何かを生み出す芽になる。そこから広がっていく過程で初めて、技術力や効率化、マッチング能力が生かされます。
 そんな「個」が集まるつくばの拠点は、学園都市に隣接し、世界への窓口である成田空港にもほど近く、東京へのアクセスも良い。全国へ、世界へ打って出る開発型企業としての理想科学の今後を切り開く重要な足がかりとなるでしょう。近い将来さらにお客様に驚いていただけるような仕掛けの準備も着々と進んでいます。今後の開発センターにご期待ください。

SIDE STORY|

安心・安全で省エネルギーを実現

 開発センター開設にあたっては、開発者の自由な発想を育む環境と、コミュニケーションを促進し開発効率を向上させることが重視された。開発者が部署の枠を越えて自由に行き来し、交流しやすいよう、コミュニケーションスペースを随所に設置。互いの顔が見える空間設計となっている。また、自家発電設備や受水槽などが完備しているほか、地中熱ヒートポンプの利用などにより、災害発生時の安全対策、省エネルギー化の両方を実現している。

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