理想科学工業株式会社
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80th Anniversary

理想科学工業は1946年に創業し
2026年に創業80周年を迎えました

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ごあいさつ

MESSAGE

理想科学工業株式会社は創業80周年を迎えました。
これまで当社製品やサービスをお使いいただいたお客様、当社をさまざまな形で支えてくださった皆様に心より御礼申し上げます。
今後とも社会の発展のために価値ある製品やサービスの開発に努めます。どうぞよろしくお願いいたします。

代表取締役社長羽山 明

80th Anniversary

創業80周年シンボルマーク

SYMBOL DESIGN

当社のコーポレートカラーをベースに、「80周年を迎えた感謝の気持ち」を華やかなリボンで表しています。また、寄り添う3つの円は「お客さまとのつながり」を、立体的な数字は円環を想起させ「事業の永続性」を、彩りのあるグラデーションは「事業や人材の多様性」を表しています。

80年のあゆみ

History

19462026

1946「理想を失ってはいけない」という決意を社名に、謄写版印刷業を開始

1945年頃の創業者 羽山昇

1945年夏、創業者 羽山昇 は少尉任官後わずか2週間で敗戦に直面。教職に就くため大学に進学する一方、学費と家計を支えるために、東京・世田谷の自宅に謄写版印刷業 理想社の看板を掲げました。「日本がどうなるか分からないときだから、人は理想を失ってはいけない。どんなときも理想を貫いていこう」という羽山の決意が社名となります。1948年に理想印刷社に改称。誠意と工夫が成果となる謄写版印刷の魅力に惚れ込んだ羽山は、卒業に際して事業の継続を決意しました。

1954スクーター事故を機に、日本初のエマルジョンインクを開発

RISOインク

理想印刷社はイギリス製の印刷設備を導入しました。印刷には専用のエマルジョンインクを使っていましたが、これは輸入に頼るしかない希少品でした。ある日、羽山はスクーターでインクを受け取りに向かっていたところ、事故に遭い骨折し、入院を余儀なくされます。病院のベッドで羽山は「いつまでもインクを輸入に頼っていては、事業は伸びない。いっそ自分で作ってはどうか」と考え、開発を決意。自宅に実験室を建てて試行錯誤を繰り返し、日本初のエマルジョンインク「RISOインク」が誕生しました。これを契機に「世界に類のないものを創る」印刷機材メーカーへの第一歩を踏み出したのです。

1966虫眼鏡をヒントに。「お化けみたい」な感熱製版機「RISOファックス」発表

RISOファックスJF-7

謄写版印刷、通称・ガリ版印刷は鉄筆を使って手書きで版を作っていたため、製版に時間と手間がかかっていました。効率化する方法として思いついたのが、虫眼鏡で太陽光線を集めると熱を持ち、焦げて紙に孔が開く原理を応用した「光による製版」です。この原理に基づき研究を開始し、感熱式製版機「RISOファックス」と製版原紙「RISOマスター」を開発しました。製版に5分〜10分かかるのが普通だった当時、数秒で製版が完了する速さは「お化けみたい」と称され、発表会ではデモ機の周りに多くの来場者が集まりました。

1972未曾有の倒産危機に直面、新たな製品開発で危機を突破

オーバーヘッドプロジェクター750(左)
RISOトラペンアップTU-230(右)

1968年、感熱式製版機を販売する世界的企業から「RISOマスター」のOEM供給の要請を受諾し急激な売上拡大に成功しますが、その後発注がゼロになり経営破たん寸前まで追い込まれました。企業存続のため、羽山が生き残りをかけて力をいれたのが新たな製品の開発でした。1972年に革新的な視聴覚機器「オーバーヘッドプロジェクター750」とオーバーヘッドプロジェクター用の製版機「RISOトラペンアップTU-230」を完成。学校やオフィスで授業や会議を一変させるほどの製品となり、危機突破に大きく貢献しました。

1977空前のヒットにより、「プリントゴッコ」が年末の風物詩に

店頭販売の様子

理想科学は、製版と印刷の工程を同じ機構に収めるアイデアで、家庭用簡易印刷機を開発。それまで年賀状といえばイモ版か干支のハンコが普通だった時代、常識をくつがえした「プリントゴッコ」が誕生しました。名前の由来でもある「ゴッコ」遊びは親から子へ日本の文化や風趣を伝える「知育」でもあります。羽山は「親子で“印刷ゴッコ”を楽しんでほしい」、そんな思いを込めて名づけました。「プリントゴッコ」は、発売後爆発的なヒットを記録し、販売台数は20年で1,000万台を突破。家庭における年末の風物詩になりました。

1980試行錯誤の連続。印刷機「リソグラフ」の開発

100万枚テストの様子

理想科学は独自の製版機やエマルジョンインクを開発してきましたが、当時は油性インク対応の印刷機が主流でした。すべての印刷機に適した消耗品を作るのは難しく、性能を十分に発揮できず悔しい思いをしてきました。「それなら印刷機も自分たちで作るしかない」と羽山は決意し自社開発を開始。開発は困難を極めましたが、当時耐久性の限界といわれた「100万枚テスト」を敢行し、試行錯誤の末に「リソグラフ」が誕生しました。この挑戦により印刷機総合メーカーへと飛躍し、理想科学のものづくりの精神が誕生する契機となったのです。

1982海外の事務機見本市でも、賛辞を浴びた「リソグラフ」

ドイツ・ハノーバメッセで
注目を集めるリソグラフ

日本国内で高い評価を受けた「リソグラフ」は、海外の大規模な見本市やフェアに出展し、圧倒的な賛辞を浴びて確かな手ごたえをつかみました。販売を希望する海外ディーラーが続出するものの、すぐには海外展開へ一歩を踏み出しませんでした。単に印刷機を売るのではなく、お客様に安心してご使用いただくためには、消耗品の安定供給と迅速な修理対応が重要であり、販売体制の整備が先と考えたからです。メーカーとしての「当たり前」を徹底するため強固な体制づくりに取り組むことは、世界を相手にする時であっても譲れないこだわりでした。

1986世界展開の足がかりとして、販売子会社設立

インド・ニューデリーの
学校訪問

「未来を担う子どもたちのために、世界の学校教育の現場でリソグラフを役立ててほしい」。羽山の熱い思いを受け、理想科学の海外展開がスタートしました。
1986年、アメリカ・マサチューセッツ州への進出を皮切りに、ヨーロッパやアジアへ営業拠点を次々に拡大。現在は、欧州・米州・アジア・中東・アフリカなど、世界190以上の国や地域の教育機関や官公庁、企業や地域社会などで利用されています。

1986製版のデジタル化に成功し、新孔版時代の幕を開く

リソグラフ007D展示会風景

理想科学は、これまでのアナログの感熱製版方式から製版のデジタル化に成功。製版能力を拡大した「リソグラフ007D」を1986年に発表し、新孔版時代の幕を開きました。またデジタル化を機に、1988年には当時オフィスの文書作成の主力だったワープロとリソグラフを接続し、ワープロからの直接出力を可能にするシステムを開発。その後この技術はパソコンから直接出力できる印刷システムへと発展していきました。

1999初の海外生産拠点となる、中国・広東省で操業開始

中国広東省に珠海理想科学工業有限公司設立

1965年、茨城県に霞ヶ浦工場を竣工して以降、1981年に茨城県の筑波工場、1986年に山口県の宇部工場と、次々に国内製造拠点を配置してきた理想科学。さらなる需要拡大に対応するため、1999年に初めての海外生産拠点となる、中国・広東省珠海市の工場が操業を開始しました。その後も、中国の深圳、タイのアユタヤ県ロジャナ工業団地に工場を設立して、グローバルな生産体制へとシフトしていきました。

2003世界最速のプリントスピード「オルフィス」誕生

オルフィスHC5000の
製品発表展示会

1990年代後半、オフィスプリンターはモノクロが主流で、カラーは高コストで時間がかかる存在でした。そこで理想科学は、ライン型インクジェット印字ヘッドの採用や油性顔料インクの開発、リソグラフで培った高速用紙搬送技術を融合させ、気軽にカラープリントが可能な高速インクジェットプリンター「オルフィスHC5000」を開発。オリンパス株式会社との共同開発で生まれた「オルフィス」は、発売以来オフィスプリンターとして世界最速のプリントスピードを更新し続けています。

2011簡単に製版できる、デジタルスクリーン製版機「GOCCOPRO」登場

日本ホビーショーに出展

布類、プラスチック、金属など、さまざまな素材に印刷できるスクリーン印刷。理想科学では、これまでに培ってきた製版技術を活用して、プリンター感覚で簡単にシルクスクリーン製版できるデジタルスクリーン製版機「GOCCOPRO(ゴッコプロ)」を開発しました。特殊な技術や設備を必要とせず、高速かつ低コストでスクリーン印刷用の版(マスター)を製作できます。Tシャツやチームウェアへのオリジナルプリントに加えて、テキスタイルデザインなどのクリエイティブ分野でも幅広く活用されています。

2011震災に負けない。人々をつないだミニコミ紙とリソグラフ

被災地でも活躍する
リソグラフ

東日本大震災により、甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市。一部を除いて2週間以上も停電が続き、人々は自分たちや街の状況を知る術がありませんでした。そんな中、地元の新聞店では避難所や自宅に残った住民間の情報共有のため、「災害特別号」という情報紙を震災4日後に発行。その後は連日発行し続け、住民同士の交流などを後押ししました。理想科学は、「リソグラフ」を使っていた同店へ紙やインクを提供。地域の人々に情報と安心を届ける活動を支援しました。

2013高い環境性能が認められ、平成25年度省エネ大賞を受賞

表彰式の様子

一般財団法人省エネルギーセンターが主催する、平成25年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門において、高速インクジェットプリンター「オルフィスEXシリーズ」が「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。これまで多枚数プリントの領域で高速・低コストという付加価値を提供してきたオルフィス。本シリーズではスリープ時の待機電力を見直し、軽量紙の高速搬送技術や両面印刷に適したインクなどの開発により、高速印刷性能を保ったまま高い省エネ性能を実現。スピードやコストに加え、優れた環境性能も証明しました。

2013「理想開発センター」設立。さらなる「世界に類のないもの」の創出を誓う

理想開発センター
(茨城県つくば市)

茨城県つくば市に「理想開発センター」が開所したのは2013年6月。分散していた開発関連部署を集約し、情報伝達や開発の効率化、相互コミュニケーションの円滑化などを図りました。以来、開発から製品化、販路設計なども含め、迅速に世界中のお客様に向けて製品をお届けできる環境を強化しています。
数々の画期的な製品を生み出してきた、技術力と開発力を結集したこの「理想開発センター」から、次の「世界に類のないもの」を創り出していきます。

2015国際会議「COP21」のオフィシャルパートナーとして、約300万枚の印刷を支える

COP21の印刷室に並んだ
オルフィス

フランス・パリで開催された「国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)」。「パリ協定」が採択されたこの会議のオフィシャルパートナーとして、RISO FRANCE S.A.は8台の高速インクジェットプリンター「オルフィスEXシリーズ」を提供しました。会議で使用する契約や条約関連の書類など、約300万枚にのぼる印刷物の出力を担い、高い生産性と信頼性、省エネルギー性能を両立したオルフィスは、国連関係者から高い評価を寄せられました。

2019生産を止めない―コロナ禍の取り組み―

感染防止用に設置された
アクリル板

理想科学は2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症に迅速に対応。業務をするうえで「社員の安全を守ることを優先する」とし、世界中から情報を集め、社員の安全を確保するための対策や情報発信に努めました。このような中でも、オンラインを活用した会議や営業活動を展開し、安全を最優先としつつも事業活動を継続しました。特に、印刷機・プリンターはコミュニケーションを支える社会インフラであるという信念を胸に、製品を絶えずお客様のもとへ届け続けました。

2020理想開発センターUを通じて開発環境を強化

理想開発センターU
(茨城県つくば市)

2020年6月、茨城県つくば市に「理想開発センターU」を竣工しました。実験室に加え、製品を展示した多目的室、外部パートナーとの共同研究を行うためのコワーキングスペースなどを兼ね備え、開発者は自由な発想を育むことができます。このような開発拠点によって、世界のお客様に向けてこれからも新たな製品・サービスの開発を強化していきます。

2020事業の柱として成長した「オルフィス」の進化

オルフィスGL9730(左)
オルフィスFT5430(右)

2003年に高速インクジェットプリンター「オルフィス」を通じて始まったインクジェット事業は、当社の事業の柱として成長を続けています。2020年に発売した「FTシリーズ」はデータ展開の処理能力を強化し、データ量が多い原稿でも1枚目からスピーディーに出力することを可能とし、オフィスのスタンダード機を目指しました。2021年発売の「GLシリーズ」は、世界最速のプリントスピードを片面毎分165枚*に更新。さらに5色の新インク開発によって従来よりも滑らかな階調を実現しました。

* A4普通紙片面横送り、標準設定連続プリント、GDフェイスダウン排紙トレイ使用時。

2021「VALEZUS」でプロダクションプリンター市場を開拓

VALEZUS T2100

2021年3月、新ブランド「VALEZUS(バレザス)」として最初の製品となる「VALEZUS T2100」を発売しました。両面毎分320枚*のプリントスピードを実現したフルカラーのカット紙高速インクジェットプリンターです。印刷業やデータプリントサービス出力業、民間企業および官公庁における帳票印刷などの大量印刷用途に対応し、プロダクションプリンター市場への参入を果たしました。2022年には両面毎分330枚*のプリントスピードを実現した「VALEZUS T2200」を発売し、世界中のお客様のニーズに応えています。

* A4普通紙横送り、標準設定連続プリント、2段給紙ユニット、チャート:電子協標準パターンJ6/Ver.1使用時。

2021お客様の声を取り入れたアプリケーションソフトウェアの創出

デジパル操作画面

2021年4月、教育現場の課題解決に着想を得た、デジタル連絡ツール「スクリレ」のサービス提供を開始しました。2,500校、100万人以上の保護者*にご利用いただいています。また、2023年に文書の「見やすさ・読みやすさ」を自動判定するツール「ヨミヤス」、2025年に子どもたちの情報活用能力を育成するデジタル教材「デジパル」のサービス提供を開始しました。理想科学は様々な技術を通じてお客様の役に立つ製品・サービスの提供に尽力しています。

* 2026年8月現在。

2024“Inkjet Innovation”を目指して―理想テクノロジーズ設立―

インクジェットヘッド
CX1

2024年4月、理想科学は子会社として理想テクノロジーズ株式会社を設立し、同年7月東芝テック株式会社のインクジェットヘッド事業を引き継ぎました。「テクノロジーでくらしと社会を豊かに」という企業理念のもと、静岡県三島市を開発・製造の主要拠点としてインクジェットイノベーションを推進しています。

2024「Integlide」でパッケージ印刷市場へ参入

Integlide S3411

2024年12月に新ブランドとなるインクジェットプリントエンジン「Integlide(インテグライド)」の展開を開始。パッケージ印刷という新たな市場へ参入しました。梱包事業者やプリンターメーカーの現場課題を分析して生まれた「Integlide」は、多様な生産環境へオンデマンド印刷を自由に組み込むことを可能にし、パッケージ印刷のワークフローの最適化を実現します。

2026「オルフィス GN」で世界最速を大幅に更新

オルフィスGN9830

2026年に発売した高速インクジェットプリンター「オルフィスGNシリーズ」は、世界最速のプリントスピード、片面毎分180枚*を実現しました。さらに新たなインクとプリントヘッドを採用したことで、従来よりも深みのある色鮮やかな仕上がりが可能になりました。スキャンやコピー、各種オプションの処理能力も高速化しており、大量のプリント業務があるお客様に最適なプリンターです。

* GN9830/GN9831/GN9830プレミアムの場合。A4普通紙片面横送り、標準設定連続プリント、GDフェイスダウン排紙トレイ使用時。オフィス用カラープリンターにおいて世界最速(データ・サプライ調べ:2026年4月現在)。

2026孔版印刷の可能性を拡張する「リソグラフ SJ」

リソグラフSJ939G

リソグラフは1980年の誕生以来、多枚数プリントを高速かつ低コストで印刷するデジタル印刷機として、日本だけではなく海外の学校やオフィスで活用されてきました。2026年に発売した「SJシリーズ」は、印刷機内部の搬送機構や搬送速度の最適化などを図り、毎分最高200枚*の高速プリントスピードを実現しました。さらに、教育現場の声を反映し操作性を大幅に改善するなど、より一層お役立ていただける製品を開発しました。

* 200枚/分はドラム内部の温度が25℃以上の場合。SJ939はA3・B4サイズで160枚・200枚/分プリント時に排紙台のフェンスを用紙サイズより広めにセットする必要があります。

2026創業80周年―これからも皆さまのお役に立てる製品・サービスの創出を―

1946(昭和21)年9月2日に謄写版印刷業として創業し、創業80年を迎えました。主力製品の高速インクジェットプリンター「オルフィス」、デジタル印刷機「リソグラフ」は、世界190以上の国や地域において幅広く利用されています。近年は新たな事業領域にも進出し、日々変化するお客様のニーズに対応しています。「世界に類のないものを創る」を開発ポリシーとして、これからも皆さまのお役に立てる製品やサービスを創出してまいります。

本ページに掲載している製品・サービス名称および発売時期は日本国内の情報を基準としています。製品の取り扱いおよび発売時期は国や地域によって異なる場合があります。なお、一部製品の海外における名称は以下の通りです。
  • ORPHIS:海外名「ComColor」(中国名:「閃彩印王」)
  • RISOGRAPH:海外名「RISO」

世界に類のないものを創る

Development Policy

1946(昭和21)年に謄写版印刷業として創業し、その後にインクの開発・製造を開始しました。「世界に類のないものを創る」を開発ポリシーとして新製品の開発に努め、事務機用サプライ品メーカーから印刷機・プリンターメーカーへと業容を変化させてまいりました。これからも世界中のお客様に満足していただくために、新たな製品・サービスの創出に挑戦してまいります。

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