Inkjet
Technologies

圧倒的な高速プリントを可能にした
独自のインクジェット技術

理想科学は、産業用途で活用されていた
インクジェットテクノロジーを採用し、
オフィス用途の高速カラープリンターを独自開発。

圧倒的な高速性と、オフィス等で安心して使用できる
信頼性を実現するために欠かせない
インクジェットテクノロジーとは。

「ライン型インクジェット印字ヘッド」
「独自開発した油性顔料インク」
「高速用紙搬送技術」
の3つの視点から技術を紐解く。

SCROLL

Technology 01

ライン型インクジェット印字ヘッド

速く、正確に
インクを着弾

理想科学は、高速フルカラープリントに適したライン型インクジェット方式を採用。A3ワイド用紙の短辺を一度に印字できる316mm幅のラインヘッドを開発し、機種に合わせて4色または5色並列に配置。搬送ベルトの速度と印字ヘッドの吐出動作を同期させることで、膨大な数のノズル(黒:約7200ノズル・他色:約3600ノズル)を正確に制御します。

インク滴は1ドットあたり最大12階調。印字ヘッドから直径23ミクロンという微小なインク滴を吐出し、1.5ミリ離れた高速搬送される用紙に時速約30キロメートルの速さで正確に着弾させます。

インク

Technology 02

独自開発した油性顔料インク

圧倒的な
高速印刷に
適した
油性顔料インク

オフィス用インクジェットプリンターの多くが水性インクを採用している中、理想科学はフルカラーの高速プリントに適した油性インクを採用。油性インクは、水性インクと比べて、用紙の波打ちカールなどの変形が少なく、スムーズな用紙搬送が可能になり、印刷直後の後処理(丁合、製本など)も確実に行えます。

インク インク

一般的な油性インク

一般的な油性インクの場合、色が用紙の表面に定着しづらく色の濃度が薄くなる。

figure

RISO独自の油性顔料インク

理想科学の油性顔料インクは色を用紙の表面にとどめることで、色の濃さを保つ。

figure

理想科学が独自開発した油性顔料インクは、用紙にすばやく浸み込むよう浸透速度を制御することで、にじみや裏抜けが少ないプリントが可能です。さらにインクの変質を防ぎ、安定した状態を保持する油性成分を採用しているため、インクノズルのクリーニング動作が少なく、ダウンタイムを最小限に留めています。

インク種別による比較

  油性IJインク 水性IJインク トナー
画像形成の
プロセス
figure 色材はメディア表面に
液体成分は内部に拡散
figure 色材はメディア表面に
液体成分は浸透と蒸発
figure トナーを熱で溶解させ
加圧により用紙に定着
用紙への負荷
  • インク量が多くても用紙が変形しにくい
  • 熱によるダメージがない
×
  • 用紙が水分を含むことで変形しやすい
  • 熱によるダメージがある
  • 熱によるダメージがある
  • 感熱紙/感圧紙/シール紙が苦手
印刷時の安定性
  • プリントヘッドの乾燥に強い
  • 大量印刷でも色味が変化しない
  • プリントヘッドの乾燥に弱い
  • 大量印刷でも色味が変化しない
  • 色味を安定させるため
    キャリブレーションが必要
システムの
安全性
  • 高温部がないので安全
  • 高温部の保全が必要
  • オゾン発生と超微粒子飛散
  • 高温部の保全が必要
消費電力
  • 乾燥に熱(電力)を使わない
  • 乾燥に熱(電力)を使う
×
  • 定着により多くの電力を使う

Technology 03

高速用紙搬送技術

高速でも
ズレない
高い印刷精度

印字ヘッドからのインク吐出用紙搬送のタイミングがズレると、画像をきれいに印刷することができません。理想科学のインクジェットプリンターは、多数のセンサーによる搬送状況の把握タイミングの自動調整、紙に負荷をかけない搬送制御、紙送り間隔の短縮など、さまざまな技術で、高速フルカラープリントを安定した画像で実現しています。

Point 01

ベルトの回転速度用紙の有無、重なりなどを細かく検知し、用紙が正常に搬送されているかを確認します。

Point 02

センサーで検知した搬送中の用紙位置を、リアルタイムで印字ヘッドに送信します。

Point 03

インクが付着しにくい表面形状のローラーで上下から用紙を挟み、プリントされた用紙を次々と搬送します。

シンプルな構造で
メンテナンスが容易

熱によって定着させるトナー方式やドライヤーを使用する多くの水性インクジェット方式とは異なり、インク定着機構のないシンプルな構造のため、容易なメンテナンスを可能にしました。本体やオプション機器の内部に正面からアクセスでき、消耗品も簡単に交換できます。万が一、紙詰まりが発生しても、ダウンタイムを最小限に抑えます。また、エラーが起こった際は、エラー内容と解除方法がタッチパネルで確認でき、安心です。

printer

RISO INKJET PRINTERLINE UP

製品名 VALEZUS T2200 ORPHIS GLシリーズ ORPHIS FTシリーズ
製品イメージ VALEZUS T2200 製品情報ページへ ORPHIS GLシリーズ 製品情報ページへ ORPHIS FTシリーズ 製品情報ページへ
最高プリント速度 A4横
両面330ページ/分*1
A4横
片面165枚/分*2
A4横
片面140枚/分*3
インク色 5色 4色
印字ヘッド ピエゾ型、物理解像度:K 600dpi・最大4階調、C/M/Y/GR 300dpi・最大12階調 ピエゾ型、物理解像度300dpi、最大11階調
プリント
解像度
K
600dpi (主走査方向) × 600dpi (副走査方向)
C/M/Y/K
標準設定時:300dpi (主走査方向) ×
300dpi (副走査方向)
高精細設定時:300dpi (主走査方向) ×
600dpi (副走査方向)
C/M/Y/GR
標準設定時:300dpi (主走査方向) × 300dpi (副走査方向)
高精細設定時:300dpi (主走査方向) × 600dpi (副走査方向)
最大給紙枚数 9,500枚*4 5,500枚*5 4,000枚*6
最大排紙枚数 8,000枚*4 4,500枚*7 4,000枚*8
  • *1:プリント濃度:標準、2段給紙ユニット、チャート:電子協標準パターンJ6/Ver.1。
  • *2:オルフィスGL9730プレミアム/GL9730/GL9731の場合。A4普通紙横送り、標準設定連続プリント、GDフェイスダウン排紙トレイ使用時。オルフィスGL7430 のプリント速度は片面140枚/分。
  • *3:オルフィスFT5430の場合。A4普通紙横送り、標準設定連続プリント、本体フェイスダウン排紙トレイ使用時。オルフィスFT5230/FT5231/FT5230Aのプリント速度は120枚/分。
  • *4:理想用紙IJ(85g/㎡)使用時。
  • *5:理想用紙IJ(85g/㎡)使用、オルフィスGL9730にオプションのOR大容量給紙ユニットⅡ接続時。積載高440mm以下。
  • *6:理想用紙IJ(85g/㎡)使用、オルフィスFT5430にオプションの増設2000枚給紙トレイ接続時。
  • *7:理想用紙IJ(85g/㎡)使用、オプションのOR大容量排紙ユニット接続時。GDフェイスダウン排紙トレイに500枚、OR大容量排紙ユニットに4,000枚排紙した際の最大排紙枚数。OR大容量排紙ユニットへの排紙はノンソート時。オフセット排紙時は最大3,650枚。
  • *8:理想用紙IJ(85g/㎡)使用、オプションのORマルチフィニッシャーS接続時。本体フェイスダウン排紙トレイに500枚、ORマルチフィニッシャーSのトップトレイに500枚、スタックトレイに3,000枚排紙した際の最大排紙枚数。ORマルチフィニッシャーSのスタックトレイへの排紙は、A4横/B5横使用時。A4横/B5横以外のサイズの場合は1,500枚。
  • ※各機種の詳細の仕様に関しては、製品情報ページをご確認ください。