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メディア・ユニバーサルデザインで誰もが必要な情報を受け取れる社会に
![](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/A.jpg)
メディア・ユニバーサルデザインとは
私たちは暮らしに必要な情報の80%以上を視覚から得ているといわれています。メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)は、一人ひとりの色の感じ方の違い、年齢などによる見え方の差などに関係なく、できるだけ多くの人に必要な情報が正しく伝わるよう、見やすく、わかりやすいデザインにしていこうという考え方です。2012年には「障碍者差別解消法」も制定され、すべての印刷物においてこのメディア・ユニバーサルデザインを取り入れようという機運が高まっています。
こちらでは、メディア・ユニバーサルデザインについて配慮すべきポイントと、当社の取り組みの一例をご紹介いたします。
メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)5原則
メディア・ユニバーサルデザインには、5つの原則があります。これらの原則を押さえることで、できるだけ多くの人に伝わりやすい印刷物になります。
![アクセシビリティ accessibility(接近容易性) 見えない・読めないなど、情報の入手を妨げる要因を取り除く工夫が必要です。例えば高齢者に対しては、明度差をつけた配色を行うと有効です。 ユーザビリティ usability(使いやすさ) より快適・便利に使える使いやすさの工夫が必要です。施設の案内図にトイレの表示をする際、その形状や付近のアクセスの情報があれば障がい者にとって便利です。 リテラシー literacy(読めて理解できる) 内容がより理解しやすい表現や構成による工夫が必要です、平易な言葉づかいは子どもや外国人にもわかりやすく、またカタカナ語を不用意に使わないことで高齢者にもわかりやすくなります。 デザイン design(情緒に訴える) 情緒に訴え、行動を誘発するデザインによる工夫が必要です。メディア・ユニバーサルデザインはデザイン性が高いことと矛盾しません。 サステナビリティ sustainability(持続可能性を満たす品質であること) 実現するのに過大なコスト負担がなく環境へも優しいものである必要があります。将来にわたって長く使用し続けられることが大切です。 出典:NPO法人 メディア・ユニバーサル・デザイン協会の資料より](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/B.jpg)
メディア・ユニバーサルデザインに配慮した書類をつくる3つのポイント
一般の人と、色覚障がい者・高齢者・視覚障がい者との見え方の違い
色覚障がい者や白内障の高齢者・視覚障がい者などは、一般の人と色の感じ方や文字の見やすさなどが違います。誰もが見やすく、使いやすい情報にするためには、「色」「デザイン」「文字」の3つのポイントに配慮や工夫が必要となります。
ここでは、3つのポイントについて、イラストを用いて説明いたします。
![一般の人(一般色覚者)の見え方と色覚障がい者の見え方の違い 一般の人の見え方と高齢者(白内障)・弱視者の見え方の違い](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/C.jpg)
![1.色 色の見え方の違いによって、正しい情報を得ることができず、誤認や事故につながることもあります。](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/D.jpg)
下記のサンプルのように、識別しづらい色の組み合わせを避けることでより見やすくなります。
![色によるMUD改善策1 MUDに配慮していないと色覚障がい者は文字が読めませんが、 MUDに配慮して文字の色をオレンジにすると、文字が読めるようになります。 色によるMUD改善策2 色覚障がい者はカレンダーの日曜日・祝日が平日と見分けづらいため、 日曜日・祝日の色を濃い赤から明るいオレンジに変えて、 平日(黒)との色の差を大きくし、見えやすくしました。](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/E.jpg)
![2.デザイン 多くの人に配慮するには、色だけに頼らずに識別方法を工夫していくことが大切です。](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/F.jpg)
下記の例のように、色だけでなく、白フチや柄を加えることでよりわかりやすくなります。
![このままのグラフでは色覚障がい者にとって識別しづらい色が隣接しているため、 とてもわかりづらい。 MUDに配慮して、色と色の間にに白線を入れ、地紋も加えました。凡例表示 ではなく、グラフに直接記載してわかりやすくしました。](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/G.jpg)
![3.文字 加齢による視力低下、白内障・弱視など、さまざまな機能低下への配慮が求められます。](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/H.jpg)
下記の例のように、見やすいフォントの選定や、文字間と行間を調整することで、より読みやすくなります。
![フォント(書体)について UDフォントの使用を推奨します。 同じポイント(文字サイズ)でも、通常のフォントより、 UDフォントのほうが大きく見えます。 文字の形そのものも、見やすいように工夫されています。 レイアウトについて 文字や行の間隔が詰まりすぎていると、読みづらい書類になります。 文字間と行間に余裕を持たせるために原稿の量を調整することも必要です。](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/I.jpg)
ピクトグラム(マーク)の活用
ピクトグラムを使えば、交通標識のように一目で誰にでも理解させることができ、外国からの観光客・就業者などにも正しく情報が伝えられます。
![](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/J.jpg)
当社のメディア・ユニバーサルデザインへの取り組み
お客様に例示する印刷サンプルや提案する際に使用するリーフレットの一部をメディア・ユニバーサルデザインに配慮して制作しています。
当社取り組み例:「健診結果表」印刷サンプル
![注目してほしい「今年の結果」が、真っ先に目に入るように色を選びました。 グラフが見えやすい色づかいにしています。 視認性に優れた書体を選び、文字のサイズにも配慮しています。](/showcase/column/avf5vj0000008brf-img/K.jpg)
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