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高速インクジェットプリンターは理想科学
高速インクジェットプリンターは理想科学
理想科学のインクジェットプリンターは、主に産業用途で利用されているインクジェット技術を採用した高速カラーインクジェットプリンターです。
高速で搬送する用紙にノズルからインク滴を吐出し、フルカラーを高速かつ低コストで出力します。
2003年(平成15年)の発売以来、理想科学のインクジェットプリンターはオフィスプリンターとして世界最速を更新し続け、新たな市場を切り拓いてきました。理想科学のインクジェットプリンターの特長をご紹介します。

目次
- 1.高速性と信頼性を実現する理想科学 独自のテクノロジー
- 1-1.ライン型インクジェット印字ヘッド
- 1-1-1.”速く”かつ”正確”にインクを着弾
- 1-1-2.316mm幅のヘッドで用紙の全幅にインク滴を吐出
- 1-2.高速でもズレない 高い印刷精度
- 1-3.独自に開発した専用インク
- 1-3-1.油性インクで実現した作業時間の短縮
- 1-3-3.大量印刷時でも安定した画像品質
- 2.トラブル時にも安心なメンテナンス性
- 2-1.メンテナンスの容易さ
- 2-2.高速プリンター専用のエンジニアによるアフター体制
- 3.環境に配慮した インクジェット方式の採用
- 3-1.インクジェット方式採用で最大消費電力を抑制
- 3-2.油性インク採用で安全性と省エネルギーの実現
- 4.理想科学の高速インクジェットプリンターラインナップ
1.高速性と信頼性を実現する理想科学 独自のテクノロジー
1-1.ライン型インクジェット印字ヘッド
1-1-1.”速く”かつ”正確”にインクを着弾
高速できれいな印刷を実現するには、インク滴を“速く”吐出し、かつ“正確に”用紙に着弾できるようコントロールすることが重要です。
インク滴の飛翔状態を評価し、印字ヘッド駆動の電気的制御に反映させることや、インクの粘度・表面張力や成分配合率などのインク処方の見直しなど、数々の条件・組み合わせを検証し、安定した高速印刷のための最適化を行っています。
1-1-2.316mm幅のヘッドで用紙の全幅にインク滴を吐出
家庭用のインクジェットプリンターは、印字ヘッドが往復動作し一定幅ずつインク滴を吐出します。
これに対して、理想科学の高速インクジェットプリンターは、A3ワイド用紙の短辺を一度に印字できる316mm幅のライン型インクジェット印字ヘッドを並列に配置し、高速搬送される用紙の全幅にインク滴を吐出し印刷します。
インク滴は1ドットあたり最大8階調。印字ヘッドから直径23ミクロンという微小なインク滴を吐出し、1.5ミリ離れた用紙に時速約30キロメートルの速さで着弾します。
1-2.高速でもズレない 高い印刷精度
画像をきれいに印刷するためには、印字ヘッドからのインク吐出と、用紙を搬送するタイミングを合わせる必要があります。
理想科学のプリンターは、多数のセンサーによる搬送状況の把握とタイミングの自動調整、紙に負荷をかけない搬送制御、紙送り間隔の短縮など、さまざまな技術で、フルカラープリントを安定した画質で実現しています。

活用事例
高い印字精度により、プレプリントがされている帳票用紙や送り状(伝票)への印字位置ズレがなくプリントが可能です。そのため物流業界での送り状(伝票)プリント業務において多く活用されています。
〉導入事例:カインズ商配株式会社様
納品伝票の高速プリントで劇的に業務改善。
導入の決め手
■納品伝票への印字位置ズレがない
■プリントスピードが速く、業務フローも激的に改善
■紙詰まりや不具合を起こさないという信頼性
1-3.独自に開発した専用インク
1-3-1.油性インクで実現した作業時間の短縮
一般的なオフィス用のインクジェットプリンターで採用されるインクは、水性がほとんどです。
しかし、理想科学のインクジェットプリンターには独自に開発した油性インクを使用しています。
水分を含まないので、用紙が変形を引き起こさないため、用紙搬送がスムーズで、印刷直後の後処理が可能。作業時間を短縮します。


活用事例
用紙変形が少ないため、印刷直後の後処理加工を効率化できます。例えば、オプションのメーリングフィニッシャー(※)は印刷から封入封かんまでの自動処理を可能にすることから、自治体や健診センターでの通知物作成に活用されています。
※オルフィスの一部機種には対応していません。
〉導入事例:荒尾市役所様
メーリングフィニッシャーでふるさと納税の処理業務を完全自動化。
導入の決め手
■年間約370時間もの作業時間削減
■誤封入の恐れがなくなり、職員のストレスも減少
〉導入事例:武田病院健診センター様
受診者ごとに異なる印刷物を自動で封入・封かんできるので効率的。
誤封入の心配もなく、安心して発送が可能。
導入の決め手
■メーリングフィニッシャーにより、封入・封かんが自動化でき、作業効率がアップ
■外注していた印刷物をオルフィスで内製化。必要な時に必要な量だけプリントでき、コストダウンできた。
1-3-3.大量印刷時でも安定した画像品質
一般的にインクジェット方式は、画像生成プロセスがシンプルなため、大量印刷時にも画像の劣化が少なく、設置環境や温度変化による色むらが発生することなく、安定した品質に仕上がります。
オフセット印刷のように常に専門性が高い人員の配置が必要となる色調整が不要なため、真の高生産性と人員工数の削減の両立が可能となります。
理想科学のインクジェットプリンターの油性顔料インクも安定した品質を保ち、耐久性に優れています。

2.トラブル時にも安心なメンテナンス性
2-1.メンテナンスの容易さ

本体やオプション機器の内部に正面から対応できるため、メンテナンスを素早く簡単に行うことができます。
消耗品交換もすべて機器の正面から対応でき、簡単に交換可能。万が一、紙詰まりが発生しても、ダウンタイムを最小限に抑えます。
熱を使わないシンプルな構造で簡単にメンテナンスできるので専任の担当者も不要です。
また、エラーが起こった際は、エラー内容と解除方法がタッチパネルで確認できるので、どなたでも安心してご使用いただけます。

2-2.高速プリンター専用のエンジニアによるアフター体制
メンテナンス体制を全国に整備し、メーカー認定の高速プリンター専用のカスタマーエンジニアがメンテナンスを対応させていただきます。
カスタマーエンジニアは、年に1度実施する認定試験で技術力の維持・向上を図っています。
理想科学のアフター体制には、多枚数プリントの機器を長年メンテナンスしてきた確かな実績に裏付けられた「信頼」があります。

3.環境に配慮した インクジェット方式の採用
3-1.インクジェット方式採用で最大消費電力を抑制
レーザー方式の印刷プロセスでは熱を使い、ウォームアップ・帯電・露光・現像・転写・定着と工程が数多くあります。トナーという微細な粉末を紙に接触させて転写し、熱と圧力で定着する処理が行われます。
理想科学の高速インクジェットプリンターは、インクジェット方式の採用により、トナーの熱定着に必要なヒーターを使用しないため、レーザー方式に比べ最大消費電力を抑えて使用することができます。また、プリント時にも熱を使用しません。

3-2.油性インク採用で安全性と省エネルギーの実現
油性インク採用により、水性インクでは必要なインク乾燥の熱源が不要なため、安全性と省エネルギーを実現します。
さらに、高速プリントでプリンターの稼働時間を減らすことにより、消費電力の効率化につながります。

4.理想科学の高速インクジェットプリンターラインナップ

- *1:プリント濃度:標準、2段給紙ユニット、チャート:電子協標準パターンJ6/ver.1使用時。
- *2:複数の系統から電源を取ってください。
- *3:コードリーダーは、CCDカメラ・ラインセンサーと同時搭載はできません。
- *4:オルフィスGL9730プレミアム/GL9730/GL9731の場合。A4普通紙横送り、標準設定連続プリント、GDフェイスダウン排紙トレイ使用時。オフィス用カラープリンターにおいて世界最速(データ・サプライ調べ:2025年3月現在)。オルフィスGL7430 のプリント速度は片面140枚/分。
- *5:A4普通紙片面、RISO GLインク F使用時。カラーは解像度300dpi、測定画像にISO/IEC24712に定めるパターンを使用し、ISO/IEC24711にならいRISO独自の測定方法によって算出。モノクロは解像度600dpi、測定画像にISO/IEC19752に定めるパターンを使用し、ISO/IEC24711にならいRISO独自の測定方法によって算出。用紙代別。
- *6:オルフィスFT5430の場合。A4普通紙片面横送り、標準設定連続プリント、本体フェイスダウン排紙トレイ使用時。オルフィスFT5230/FT5231/FT5230Aのプリント速度は120枚/分。
- *7:オルフィスFT5430/FT5230/FT5231の場合。A4普通紙片面、RISO FTインク F使用時。カラーは測定画像にISO/IEC24712に定めるパターンを使用し、ISO/IEC24711にならいRISO独自の測定方法によって算出。モノクロは測定画像にISO/IEC19752に定めるパターンを使用し、ISO/IEC24711にならいRISO独自の測定方法によって算出。用紙代別。
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