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生産技術

小田 竜太朗

第二技術部 生産技術課

2014年入社

生産技術

海外工場での生産技術指導経験が伝わりやすいコミュニケーションを考えるきっかけに

生産管理の3要素「品質・コスト・納期」が保てるよう、細かく工程を設計

第二技術部の業務は、新規生産ラインの開発・設計、製品の品質維持・改善など多岐にわたります。その中で私が担当するのは生産技術の中の工程設計業務です。工場の生産活動を管理する上で欠かせない要素は、バラつきなく安定した「品質」(Quality=Q)、設備投資額、人件費などの「コスト」(Cost=C)、生産にかかる時間や「納期」(Delivery=D)の3要素(QCD)です。私は、工場や作業者が違っても安定したQCDが保てるよう、部品納入から製品完成、出荷までのプロセスを設計しています。作業者が効率よい動線で、スムーズに生産業務が行えるように、工場内のレイアウトを考えることも工程設計の仕事です。生産活動は正確かつスピーディーに行われることが求められています。工程設計のわずかなズレが設備投資額や原価、利益率に影響し、企業経営において、重要な役割を担うからです。

研修では工場の生産ラインで製造する経験を積み、組み立て方、生産ラインの構成などの基礎を学びました。その時は作業効率、つまり生産効率を追求するあまり納期が早くなる分、品質が低下することがありました。配属後は製品の要件に合わせて、作業性と品質の両方を考えて、バランス良い設計ができるようになりました。

新規生産ラインの設計で貢献できるようになり、やりがいと面白さを感じる

生産技術課に配属されたばかりの時は、作業指示書を作成する基礎的な業務経験を積みました。現在は新規生産ラインの設計を1人で担当することも多くなり、責任は重くなっています。技術部門の中心となり、新規生産ラインの設計を担当することは大変ですが、生産ラインが完成し、設計した通りに生産ラインが動いたときはやりがいと面白さを感じます。開発部門や生産部門など、いろいろな部署と何度もやり取りをしながら進めていきますので、コミュニケーション能力が求められる仕事です。

新規生産ラインの設計では、QCDを考慮しながらそれぞれ数値目標を設定して進捗を管理します。結果も数値でわかりますので、目標をクリアできると嬉しいですし、達成しなかったときは原因を見出して解決できた時は一層の達成感があります。また、製造現場でラインがスムーズに動く様子を見られたとき、役に立てたと成果を実感します。
いくら安く早く製品をお届けできたとしても不具合が多い製品ではお客様に喜ばれません。コストや納期とバランスをとって高い品質の製品を生産することは簡単ではありませんが、後工程である営業職や、ご利用いただくお客様から製品にご満足いただける声を聴けたとき頑張ってよかったと思います。

海外での指導経験を機に、誰が見てもわかりやすい工程資料作成を意識

昨年中国の工場での新製品立ち上げにかかわりました。2週間ほど中国に出張し、現地海外工場スタッフに丁寧に指導してから製品の量産(大量生産)をスタートさせました。

現地での指導は、日本とまったく違います。言葉の違いからニュアンスも伝わりにくいため、誰が見てもわかるよう、図を用いて作業指示を出すようにしました。また、日本では品質を重視し、中国ではスピードや生産性を重視する傾向があります。双方の良い点を生かしながら、重要なポイントを重点的に指導するようにしました。

海外スタッフへの技術指導を通じ、多文化の人と力を合わせて作業を進めることができたことは、自分にとって大きな経験であり、自信につながりました。この経験を機に、誰が見てもわかりやすい工程設計資料を作るよう、意識するようになりました。

さらに、将来的には海外工場へ赴任したいと思うようになりました。もっとキャリアを積んで、生産技術のスペシャリストになり、赴任者として任せられるようになりたいです。そのためには今まで以上に知識をつけ、細かいところまで把握しなければなりません。今後は、広くて深い生産技術力を身に付けて会社に貢献し、より多くの国や地域に、当社製品を広めていきたいです。

機械工学の知識を生かし、メーカーで生産技術の仕事がしたい

大学時代は工学部機械工学科で機械全般について学びました。研究内容はダイヤモンドなどの炭素系硬質膜の形成技術の開発、基本特性評価、耐摩耗部材などへの応用です。機械工学科で学んだことを生かし、メーカーで技術系の仕事をしたいと考えていました。

その中でも特に、製品量産化に必要な工程を設計する生産技術に興味がありました。開発部門からの試作品を、製造部門がいかに安定した品質で量産できるようにするかをミッションとしたなど、開発と製造の架け橋の役割があります。開発部門や海外拠点を含めた生産拠点など、各部門とコミュニケーションをとりながら進める大事な役割があることから、生産技術に惹かれました。

そしてオルフィスの世界一の印刷スピードを体験したのが、理想科学に興味を持ったきっかけです。この製品はどのようにして作るのだろうと興味が湧きました。説明会で質問したところ、人事の方にとても丁寧に説明していただいたことも、理想科学に惹かれた理由の1つです。

将来の海外赴任に興味があるなら、英語・中国語の習得は早めに

将来的に海外で働くことに興味があるのであれば、英語や中国語などの外国語を習得しておくと良いと思います。社会人になる前に、学生のうちから学習の機会を見つけておくことをおすすめします。そのためには、勉強や趣味の時間を確保できる環境を作ることで、自分らしく充実した時間が過ごせることがポイントだと思います。私の場合、休日には子どもの頃から続けているサッカーで、リフレッシュすることができています。

一日の流れ

8:25 出社 8:30 始業。課内朝礼 8:40 メールチェック 10:10 グループミーティング(新製品ライン設計状況などの共有) 11:00 商品開発部門から届いた設計変更の情報を確認(生産性影響確認、対応策検討、生産ラインへの情報出し) 12:05 昼休み 13:00 海外工場からの作業工程の改善について提案を受ける。(品質・コストの双方から妥当性と変更の有無を判断する。その他改善案検討など) 15:10 開発部門との打ち合わせ(新製品や設計変更の量産実現方法など) 16:00 改善活動(設計変更依頼検討、工程改善など) 16:30 関連部門(開発、海外工場)とのメール対応 18:00 退社

 

RISOで働く社員

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