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受賞特別企画 - ECO・MARK・AWARD2016 REPORT

理想のプリントワークへ。3つの新機種堂々誕生

─開発・製造が一丸となって取り組み、国内外の厳しい環境基準をクリア
公益財団法人日本環境協会が主催する「エコマークアワード2016」において、理想科学工業の 「オルフィスFW」が「プロダクト・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、2月27日に表彰式が開催されました。 受賞の意義や評価のポイント、開発の取り組みなどに迫ります。

世界最速、高い表現力を誇るオルフィスのフラッグシップモデル ORPHIS GD *A4普通紙片面横送り、標準設定連続プリント、FWフェイスダウン排紙トレイ使用時。

環境技術のトップランナーにのみ与えられる栄誉

「エコマーク」は、ライフサイクル全体を通して環境負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品に与えられる、ISO※基準に基づいたタイプTと呼ばれる日本唯一の環境ラベル。同じタイプTのドイツのブルーエンジェルとエコマークの相互認証を始めるにあたり、さらに高い基準に改定されている。「エコマークアワード2016 プロダクト・オブ・ザ・イヤー」は、2015年と2016年にエコマーク認定された中から、特に優れた製品を表彰するものだ。
「 業界のトップランナーに与えられるエコマークは、消費者が環境によりよい製品を選ぶ目安になります。今回、理想科学の製品が評価されたのは、高速プリンター 素材や製造工程などを見直し、TVOCの基準値を大幅に下回る数値に低減することに成功。担当者は「ハードとサプライをシステムで使うことで、より安全で快適な環境を提供できます」と言い、「『オルフィスFW』は、相互認証制度でブルーエンジェル認定を受けた最初の製品で、国際的な展開も期待できます。今後も、環境性能にも製品性能にも妥協しない開発を続けたいですね」と展望する。

消費者や子どもたちへの働きかけも大切

西尾教授も「エコプロダクツが環境性能を発揮できるよう、製品の正しい使い方を消費者にきちんと伝えてほしいですね。また、持続可能な開発や、倫理的(エシカル)な消費などへの対応も企業の大切な役割です」と強調。さらに、「理想科学の製品は学校でも使われていて、エコマークは教科書にも出てきます。子どもたちがエコマークのついた製品を見て自分の生活と環境問題とのかかわりを理解し、環境意識を高めることができるといいですね」と、子どもたちへの働きかけも大切としている。

公益財団法人日本環境協会の森嶌昭夫代表理事と羽山明社長。開発担当者によるプレゼンテーションの様子。
(写真左から)記念撮影に応じる公益財団法人日本環境協会の森嶌昭夫代表理事と羽山明社長。
開発担当者によるプレゼンテーションの様子。

蛍光管再生ガラスでつくられたトロフィ。西尾筑波大学大学院教授による全体講評の様子。
(写真左から)蛍光管再生ガラスでつくられたトロフィ。
西尾筑波大学大学院教授による全体講評の様子。

〈事務局長からひと言〉

理想科学は大変な開発努力の結果、エコマークの新基準をクリアするという目標を達成し、さらにはその製品がブルーエンジェルとの相互認証第1号ともなりました。世界の環境標準を日本がリードしていくという意味でも今回の認定は素晴らしい結果だと思います。エコマーク事業と企業がともにステップアップしていけたらと思っています。

日本環境協会常務理事
エコマーク事務局長 宇野 治氏

環境マーケティング、マーケティングコミュニケーション、消費者行動のモデル化などを専門に研究。「エシカル消費・行動の源泉」「コミュニティ防災・復興における産学の役割」などの論文、『エコロジカル・マーケティングの構図―環境共生の戦略と実践』(有斐閣)、『マーケティングの基礎と潮流』(八千代出版)など著書多数。

筑波大学
大学院ビジネス科学研究科
西尾チヅル研究科長・教授

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