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「理想の詩」教えて!理想先生(2021年冬号)

第2回「社会」 孔版印刷の変遷を知ろう

「リソグラフ」は、孔版印刷の原理に理想科学独自の技術を融合させて生まれた印刷機。そもそも孔版印刷とはどんな技術で、どう進化してきたのかを紹介します。

孔版印刷方式の特長は、速くて安く印刷できること。ひとつの原稿を、スピーディに低コストで多枚数印刷できるので、学校のプリント類やチラシなどの印刷に広く活用されています。

孔版印刷の原理って?

孔版印刷とは、スクリーン状の版(マスター)自体に孔(あな)をあけ、インクがその孔から押し出され、印刷用紙に転写されるという手法。古くは通称「ガリ版」といわれる謄写版や、アート制作に用いられるシルクスクリーン印刷が孔版印刷として知られていますが、「リソグラフ」もこの原理を応用しています。

生活の身近にあった孔版印刷

明治時代〜昭和の中頃、学校では謄写版が大活躍。ローラーを転がして1枚ずつ刷っていました。やがて手回し式、電動式へと進化。印刷速度が上がっていきました。

原紙に鉄筆で文字を書いて細かい孔をあけます。その際に「ガリガリ」という音がしたので「ガリ版」と呼ばれていました。

手回し式になると、より簡単に印刷できるようになりました。その後、電動化されました。

出典:「一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA) デジタル印刷機部会 ホームページ「探検!デジタル印刷機」

最新式の孔版印刷機「リソグラフ」

「リソグラフ」では、高解像度でスキャナから原稿を読み取りマスターに微細な孔をあけます。製版されたマスターを巻きつけた印刷ドラムを高速回転させることによって、最高190枚/分もの速度で印刷できます。パソコンからデータを出力することも可能。カラーインクを使用することで、さらに伝わりやすい印刷物ができます。
※ リソグラフSF939/SF939Gの場合。ドラム内部の温度が15℃以上。

リソグラフ内部イメージ

イラストレーター 松本沙希さん作

チラシや教材の印刷に広く活用されている「リソグラフ」ですが、独特の印刷の風合いに魅かれるクリエーターも多く、さまざまな創作物にも活用されています。

POINT

ヒーターを使い、1枚1枚にトナーを熱で定着させる必要があるコピー機とは仕組みが異なる「リソグラフ」。大量印刷も少ない消費電力で行うことができます。

今回の理想先生 コーポレート本部・ ハヤシさん
「リソグラフ」発売以来、営業に従事。
趣味の音楽ではライブ活動を行いCDを出したことも。
現在ジャズのビッグバンドでサックスを担当。

TOPIC1

多枚数を高速・低ランニングコストで印刷できる「リソグラフ」

「リソグラフ」は、ガリ版などの孔版印刷の原理に理想科学独自の技術を融合させた高速デジタル印刷機。コピー機感覚で操作することができ、1度の通紙で1色/2色の印刷が可能です。 「リソグラフ」が1分でわかる動画はこちら
※「リソグラフMFシリーズ」の場合。

TOPIC2

アート制作のツールとして活躍する「リソグラフ」

多くは学校の印刷機として利用されている「リソグラフ」が、海外を中心にアート制作のツールとして広がりを見せています。 理想科学の製品を使って生み出されたアート作品「RISO ART」サイトはこちら

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