新製品特別企画 - NEW PRODUCTS REPORT

「世界に類のないものを創る」を開発ポリシーとし、さまざまなプリントソリューションを展開してきた理想科学。
高速カラープリンター「オルフィス」とデジタル印刷機「リソグラフ」によって、より速く、より低コストな多枚数プリント環境を提供してきました。その「オルフィス」と「リソグラフ」から待望の新シリーズが登場。プリント環境のさらなる進化を実現します。

※1：オルフィスGL9730プレミアム/GL9730/GL9731の場合。A4普通紙片面横送り、標準設定連続プリント、GDフェイスダウン排紙トレイ使用時。オフィス用カラープリンターにおいて世界最速（データ・サプライ調べ：2024年3月現在）。

「オルフィスGL」開発者インタビュー

生産性の向上とよりなめらかな階調を実現

シリーズ最上位機種となるオルフィスGL。「『オルフィス』シリーズの特長である高速性と、さらなる高い生産性を追求しました」と語るのは、開発プロジェクト推進を担った増田。「従来機種を上回る毎分165枚という世界最速のプリントスピードに加え、給紙排紙ともに最大4000枚を一度に積載できるユニットや、自動で封入封かんを行えるメーリングフィニッシャー、くるみ製本機能など、多彩な後処理機能により、実務上の生産性向上をより体感していただけるはずです」と語る。

「搬送時の用紙吸着にかける圧力分布を見直すことで、用紙のコンディションや種類に関わらずより安定的な高速搬送を可能にしました」と話すのは用紙搬送のメカ設計を行った細江。前機種からさらに高速化したにもかかわらず、紙づまりを軽減し、用紙搬送における信頼性を向上させた。さらに今回、イエローインクの処方を新たに見直すことで色域が拡大。インク開発に携わった杉浦は「イエローの発色がよくなることで、表現できる色の種類が格段に増えました。特に写真などの画像はよりなめらかな階調で、色鮮やかに再現できるようになりました」と話す。

これまでも一貫して世界最速のプリントスピードと高い生産性を追求してきた「オルフィス」シリーズ。その最新機種は、これまでにない高速性と進化したインクによって、お客様のさらなる業務効率化と、安心できるプリント環境の実現に貢献していく。

※2：リソグラフMH935Wの場合。

「リソグラフMH」開発者インタビュー

アプリとの連動で「リソグラフ」の可能性を拡張

「孔版印刷機をもっとたくさんの人にもっと簡単に使っていただけるような機械を目指しました」と語るのは長年「リソグラフ」シリーズでファームウェア開発に携わってきた斉藤。「これまでもさまざまな進化を遂げてきた『リソグラフ』ですが、機能の多様化に伴い、初心者にもよりやさしい操作性が求められるようになっていました」と、その開発背景について語る。誰にとってももっと快適なプリント作業を実現するため、今回新たに開発したのが無償アプリ。手持ちのタブレットとUSB接続し、アプリ上に表示されるナビゲーションにしたがって操作を行うだけで、2色印刷も両面印刷も簡単にプリントすることが可能となっている。

さらに本機はカラー写真を２色分版する機能を搭載。カラースキャナーによって読み込んだカラーの紙原稿を、装填されている2色のインクの組み合わせに応じて最適な色合いに画像処理し、自動で分版する。「従来機種だと文字や簡易なイラスト原稿のみ２色分版できていましたが、今回写真のようなカラー画像も階調を維持したまま分版することが可能になったことは大きいと思います。また『リソグラフ』のインクは色の種類が豊富ですが、セットされている２色のインクの色に応じて自動で版分けします。自然な色合いで写真を再現できるのが特長です」と本機能の開発にあたった岩本は語る。

アプリとの連動で「リソグラフ」の新たな可能性が開けたとも語る斉藤。長年のお客様はもちろんのこと、あまり使ったことのない人にも、2色機の表現の可能性を体感していただける最新機種となっている。