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「理想の詩」Close Up(2016年春号)

COP21の公式パートナーとして歴史的瞬間を支えたオルフィスEX

昨年、世界196の国と地域のすべてが継続的な温暖化対策を進めることに合意し、話題となったパリ協定。
その舞台である国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)において、RISOフランスがオフィシャルパートナーとして300万枚の印刷業務を支援した様子をレポートする。

採用の背景にはRISOグループが標榜するサステナビリティの思想がCOP21の精神に合致したことも。オルフィスの高い省エネルギー性能も評価された。

歴史的合意の成立を印刷でサポート

 「これほどの大規模な国際会議におけるパートナー企業に選ばれ、大変誇りに思います。お客様にとっても、ふだん使用している機械が信頼に値する証明になり、喜んでいただけていると思います」と話すのは、RISOフランスのスポジト社長。2011年のCOP17(南アフリカ開催)で、RISOアフリカが太陽光発電を利用した印刷機を展示し高評価を得たのに続き、今回同社はパリで開催されたCOP21における世界56社のオフィシャル協力企業の一つに選定された。高速フルカラープリンターオルフィスを8台無償で貸し出したほか、サービスエンジニアチームを派遣し、会議期間中は終日保守点検作業にあたった。
 連日196のすべての参加国と地域それぞれの考えや意見をもとに、議論のベースとなる文書が次々とまとめられていくが、それらの文書の印刷にオルフィスがフル活用された。「パリ協定」という歴史的合意に至るまでに、アラビア語、中国語、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語の6カ国語で、トータル300万枚にのぼる文書をオルフィスで印刷。言語によってはページを綴じる位置を左右逆に調整しなければならなかったが、オルフィスのオプション機能で指示するだけで、素早く正確に対応することができた。
「今回の採用はオルフィスの際立った高速性、大量・多種類の印刷物を正確に印刷できる信頼性が評価された結果だと思いますが、そうした特長は存分に発揮されました」とスポジト社長は笑顔で話す。
 約2週間の会期を経た現地時間の12月12日には、京都議定書に続く強力な地球温暖化対策の国際的枠組みに対する合意が実現。これにより、2020年以降、すべての参加国が団結して継続的に温暖化対策に取り組んでいくための明確な道筋ができた。スポジト社長は語る。「歴史的合意の成立を印刷面でサポートすることができ、とても喜ばしく思います。同様の国際会議でも採用いただけるよう尽力したい。これからも理想科学は世界に貢献できると思います」

印刷ルームに並ぶオルフィス(現地販売名はComColor)。計8台で会期中に300万枚の書類を印刷した。
保守点検にあたったテクニカルマネージャーのティエリ・パスチュレル氏。印刷作業自体は国連の専任スタッフが行ったが、誰でも簡単に使用できる操作性の高さも評価された。
アラビア語版(左)と英語版(右)。ほとんどの言語は文字列が左から右に並ぶので文書は左綴じ・右開きとなるが、アラビア語の書類は逆の右綴じ・左開きにする必要がある。そうしたステープル位置の調整も大規模な国際会議ならではだが、オルフィスのオプション機能で指示設定するだけで難なく処理できた。印刷にはリサイクル紙を使用。

RISO FRANCE
1991年、フランスのリヨンに設立された理想科学の子会社。フランスを中心に、ベネルクス/北アフリカ/中近東を営業対象地域とする。フランス選手権ディビジョン2「SMVハンドボールクラブ」をサポートするなど地域スポーツの発展に寄与。使用済みインクボトル・インクカートリッジの回収・リサイクルサービスを2012年より展開し、15,000本以上のインクカートリッジ・インクボトルを無償で回収した。

ファブリス・スポジト社長。

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