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「理想の詩」Close Up(2016年夏号)

国際舞台への第一歩。若き志を印刷でサポート

昨年11月14日、15日に、東京の国連大学本部で開催された「第9回全日本高校模擬国連大会」。
オルフィスは大会運営に欠かせない諸文書の大量印刷を一手に担った。
熱き志を持った高校生たちの姿と、大会にこめられた思いに迫る。

今大会では全国から80チーム、160人の高校生が参加。議題となったのは「移民」。いま起きている問題に対し、高校生たちが真剣に向き合った。

グローバルな人材育成を応援

「模擬国連」とは、外交問題への理解を深め国際的な交渉術を身につけるため、大学生を中心に模擬的に国連会議を開催するというアメリカ発の教育プログラムだ。日本で活動が始まったのは1983年。2007年には高校生による「全日本高校模擬国連大会」が初開催され、以来毎年、全国の高校生が国際問題について熱く議論し切磋琢磨する場となっている。各チームはあらかじめ割り振られた担当国の大使として自国の立場や方針を訴え、各国と交渉。議論の結果が最終的に決議案にまとめられる。「国連に倣い文書作成も英語で行います。文章力、交渉力なども問われます」と話すのは本大会を主催する公益財団法人ユネスコ・アジア文化センターの松彩乃さん。応募数は今回200チームを突破。注目は高まる一方だという。
「2カ月足らずの準備期間に担当国の現状と目的を細かく把握し、会議では国益を守るにはどうすればいいかを考え、最後の決議文書に自国の主張が反映されるよう忍耐強く交渉しなければなりません」と運営を担うグローバル・クラスルーム日本委員会理事長の青柳沙耶さん。近年は「模擬国連部」を設け、大会に向け計画的に訓練を積む高校も増えているという。
 印刷で会議運営を支えるのは3台のオルフィスだ。交渉用の書類や、決議文書などを合わせ、2日間で延べ4万枚の書類が即時印刷されていく。「交渉用の文書は公式に自国の見解を述べるツールとして欠かせません。交渉内容に応じて随時更新され、そのつど印刷、配布するので、オルフィスの安定感と高速性に助けられています」と青柳さんは話す。
 上位入賞チームは今年5月、日本代表としてアメリカでの国際大会に出場。世界の高校生たちとの討議に臨み、1チームが見事優秀賞を受賞した。本大会への参加をきっかけに、国際舞台での活躍を本格的に目指す高校生も多い。彼らの中から未来の大使が誕生する日も、そう遠くないかもしれない。

真剣な面持ちで討議する高校生たち。終了後、参加者からは「他校のレベルを知りすごく刺激になりました」「将来国連で働くという夢ができました」などの熱い声が聞かれた。
40,000枚にのぼる文書の即時印刷にフル稼働したオルフィス。大学生ボランティアが印刷業務にあたった。
すべての参加者に提供される参加証明書。
他国への質問事項などを記すメモ用紙。
各国の主張・意見が記された、WP(Working Paper)と呼ばれる交渉用の文書。議場で共有される。

松彩乃さん(左)と青柳沙耶さん(右)。

会場となった国連大学本部

全日本高校模擬国連大会

模擬国連自体の発祥は1923年のハーバード大学。80年代には日本の教育機関でも導入された。グローバル・クラスルーム日本委員会は2007年に発足。同年高校模擬国連国際大会への第一回日本代表団派遣を皮切りに、本格的に高校生の模擬国連活動が始まった。現在グローバル・クラスルーム日本委員会、公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター両団体が主催。若い世代の豊かな国際感覚を育み、国際問題に対するより実際的な理解、また解決策の探究を促進し、国際的に活躍できる未来のリーダーを育成する場として注目が高まっている。

理想科学工業株式会社 営業本部 首都圏第二営業部 理想渋谷支店
営業一課 海島 隆宏
優秀な高校生の皆さんが集うこの場で、大会運営の下支えができ誇らしく思います。
今後も、教育の場をはじめあらゆるシーンでお客様に役立つ機器を提供していければと思います。

営業一課 海島 隆宏

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