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「理想の詩」Close Up(2017年秋号)

ファッションとモノづくりの楽しさを体験

埼玉県越谷市の大袋東小学校が実施している環境学習イベント「エコフェスティバル」において、
理想科学は「エコなライスインクで名刺をつくろう」と銘打った出張授業を開催。
子どもたちがリソグラフによる印刷体験を楽しみながら、環境について学んだ1日を追った。

「見せて見せて!」「きれいに名前が書けたから大事にする」「お母さんにわたす!」など、刷り上がりを手にした子どもたちからは嬉しそうな声が上がった。

手軽に本格的なシルクスクリーンを体験

「私たちは地球のさまざまな資源を使って生活しています。これからもずっと地球が豊かな自然や生き物が生きる星であり続けられるよう、皆さん一人ひとりが自分のできることを考えましょう」。開会の挨拶での鈴木恵子校長先生の呼びかけに、子どもたちの元気な「はーい!」という返事で始まった大袋東小学校のエコフェスティバル。初回から数えて19回目となる今回、21の企業と団体が環境をテーマにブース(教室)を企画し、子どもたちにさまざまな出張授業を行った。
 理想科学が企画したのはライスインクを使ったリソグラフによる名刺印刷体験だ。教室に集まった約40人の子どもたちに向けて、ふだん学校で受け取るプリントやお便り類がどのように印刷されているのか、また印刷機やインクがいかに環境に配慮して製造されているかを担当社員がレクチャー。廃棄物である米ぬかを資源として有効活用しインクをつくっているという話に、子どもたちも真剣な表情で聞き入った。続いて名刺の印刷体験へ。子どもたちは、目の前であっという間に名刺が印刷される様子を見守った。その後、名刺カッターでカットしてもらい、初めての自分だけの名刺を大事そうに受け取っていた。
  同校で環境教育・ ESD部主任を務める野本大介先生は「現場で毎日のように使っている印刷機のメーカーである理想科学さんが環境に配慮した製品づくりをしていると知り、出張授業を依頼させていただきました。プリントの印刷に使われるインクも環境のことを考えて改良されているという話は、小さな子どもたちもよく理解できたでしょう。身近な企業が環境保全のためにどんな取り組みを行っているのか、小さな頃から体験を通して学ぶ意味は大きいと思います」と話す。授業は計5回実施し、約200名が参加。子どもたちに、印刷を楽しみながら、環境への配慮の大切さを学んでもらった1日となった。


「自分がつくった原稿がすぐに印刷される楽しさを実感してほしくて、名刺づくりというテーマにしました」と本授業を企画した担当社員(上)。リソグラフによってあっという間に名刺が印刷される様子に興味津々の子どもたち(中)。早速名刺交換をして、ちょっと大人気分に(右)。
「教育の場面ではたくさんの印刷物が発生します。
環境に配慮した製品づくりをしていただけると現場としても嬉しいです」とリソグラフの前で笑顔の野本先生。

越谷市立大袋東小学校(埼玉県)

昭和49年創立。在籍児童数は609人。「自然・人・物にやさしい東っ子の育成」を基本目標とし、環境教育への熱心な取り組みが大きな特色。2017年度の「低酸素杯」において、節電・節水・資源回収など校内のさまざまな環境活動が評価され、文部科学大臣賞(学生活動分野)とオーディエンス賞をダブル受賞するなど、環境活動に関係する賞を多数受賞している。

教育産業株式会社 越谷支店長 木口 全さん(右) 印刷スピードに驚いたり名刺を手にして喜んだり、子どもたちの素直な反応が嬉しかったですね。環境に配慮したライスインクが今後もっと広がっていくと良いと思います。
理想科学工業株式会社 関東営業部 平野 浩二(左) 身近な印刷物がどんな機械で刷られているのかを知ることで、企業やものづくりにおける環境活動への興味のきっかけになれば嬉しいです。

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