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「理想の詩」Close Up(2017年冬号)

ファッションとモノづくりの楽しさを体験

退職後の就業を支援することで、高齢者の社会参加を実現しているシルバー人材センター。
事業の生みの親の一人である竹内弘世田谷区シルバー人材センター前会長に、
印刷物が果たしている役割などについてうかがった。

私たちの身近でもさまざまな業務が高齢者によって担われている。
写真提供:世田谷区シルバー人材センター

高齢化でますます高まるカラー印刷のニーズ

 全国の市区町村に1000を超える活動拠点を持つ公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会は、72万人の会員に対しさまざまな就業の機会や地域参加の場を提供している。「事業の原点には、『誰でも平等に働く機会が得られるように』との思いがあります。高齢者が意欲と誇りをもって働ける環境を整え、仕事を通して生きがいを感じたり、社会貢献ができるような機会の提供に努めています」と語るのは、当法人設立メンバーの一人である竹内弘世田谷区シルバー人材センター前会長。「決して失業対策≠ナはなく、高齢者が自分の知識や経験、能力を生かしながら、生涯現役で、自分の意思で就業を選択できるということが大切なんです」と話す。
 全国の拠点では、清掃作業、駐輪場管理から観光ガイド、育児支援まで、自治体や企業などから地域に根差したさまざまな仕事を受託。高齢者は地域社会の担い手として住民の生活をサポートしたり、商店街の活性化に貢献するなど、地域振興にも一役買っている。
 その会員に向けて発行するお知らせや、会員が就業後に記入する「就業報告書」などの印刷にオルフィスが欠かせないと話すのは、青梅市シルバー人材センターの担当者。1300人の会員向けの情報発信や就業情報の管理に役立てているという。「特にお知らせ類や地図などは、フルカラーではっきり見せた方が伝わりやすい。いまモノクロで刷っている会報も今後カラー化していけたら」と話す。前述の竹内前会長も、「まだPCやスマートフォンになじみがない高齢者は多い。紙媒体はもっとも安心できる情報源です」と話す。
 地域における産業振興や子育て支援、高齢者の生きがいづくりなどの介護予防活動においても期待が寄せられるシルバー人材センター。社会の一層の高齢化が見込まれる中、高齢者の、そして当法人が担う役割はますます大きくなりそうだ。


今夏新たにオルフィスを導入した青梅市シルバー人材センターでは、カラー印刷のバリエーションも少しずつ増えてきたという。(上)

会員向けに毎月9500枚の印刷物を作成している青梅市シルバー人材センター。オルフィスを使うことでコストを気にすることなく印刷できているという。(左)

公益社団法人 全国シルバー人材センター事業協会

1975(昭和50)年、当時東京都職員だった竹内弘前会長が中心メンバーの一人となり東京都高齢者事業団を設立。1980(昭和55)年度より国の補助事業としてシルバー人材センターが発足。全国に事業が広がる。1986(昭和61)年、シルバー人材センター事業が法制化され、社団法人全国シルバー人材センター協会誕生。2012(平成24)年、公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会と改め現在に至る。基本理念は「自主・自立、共働・共助」。竹内弘前会長は黎明期のセンター設立指導から、法整備への働きかけなどに奔走。全国に普及後も各地の運営指導や相談に応じた。

理想科学工業 営業本部 岩佐 憲茂(左) 何よりも「理想科学の製品を選んでよかった」と思ってもらうことが一番だと考えています。お客様のお困りごとが解消され、喜んでいただけている様子がわかりとても嬉しく思います。
理想科学工業 営業本部 堀田 賢次(右) 高齢化社会では、カラープリントの需要はますます高まっていくでしょう。こうした事例を全国の各センター様にも知っていただけるよう、積極的にご提案していければと思います。

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