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「理想の詩」Close Up(2018年夏号)

理想科学が朝日学生新聞社とのタイアップで開発した オリジナル教材「よみとき新聞ワークシート」。
新聞を活用した画期的な教材は、多忙な小学校教育の現場でどのように活用されているのだろうか。

多忙な先生が手軽に使えるようにと開発された。5W1Hをベースにした作文は、苦手な子どもでも簡単に取り組めると好評だ。

新学習指導要領に向けて開発した

  「子どもたちの日々のニュースへの関心が高まった」「読解力、表現力が自然と身についてきた」。理想科学が企画開発し、小学校高学年を対象に今年4月から無償提供している学習ツール「よみとき新聞ワークシート」は、昨年のテスト運用で現場の先生からそう評され、現在全国の小学校で利用者が拡大しつつある。
 登録した教員のもとへ週に一度メール送信されるワークシート教材を、「オルフィス」「リソグラフ」で印刷してもらうという仕組みで、朝学習や総合学習、宿題などでの活用が想定されている。
上段には4つの新聞記事が掲載されており、下段の記述欄に自分が気になる記事の内容を要約、感想を記入できるようになっている。
 開発のきっかけとなったのは2020年から全面実施となる、小学校の新学習指導要領だ。理想科学の開発企画部永野洋は、「新学習指導要領でうたわれている『主体的・対話的に深い学び(アクティブラーニング)』が実現でき、かつ多忙な先生に役立つ教材にしたかった」と話す。
 本教材にいちはやく着目したのが、全国の小中高の教員や研究者で構成され、子どもたちのメディア創造力を育てるための授業プランを開発、情報発信しているD-project(デジタル表現研究会)だ。「この教材から、理想科学さんの”紙の文化を守りたい“という思いが伝わってきましたし、我々も新聞は子どもたちの学びの宝庫だと考えています。
先生が手軽に継続して利用できるのも魅力ですね」と副会長の金沢星稜大学佐藤幸江教授は話す。 また同会の「新聞教材活用」プロジェクトリーダーである海道朋美先生(金沢市立田上小学校)は、「いわば社会の扉として、教科書の学びとリアルな社会が結びつくきっかけになっています。
メディアの情報のとらえ方、接し方を学ぶ場にもできる」と、メディアリテラシーの観点からも注目している。  印刷機を通して長年学校教育現場に寄り添ってきた理想科学だからこそ生み出せた新しい形の学習ツール。変化しつつある子どもたちの学びにどう貢献していけるか、期待が寄せられている。

D-project(デジタル表現研究会)

放送大学中川一史教授の考案で2002年に発足。
「デジタル(Digital)」と「デザイン(Design)」の2つの「D」をキーワードに、
「ITに振り回されずに子どもの学びをデザインする」ことを目指し、実践研究活動やワークショップなどを通してさまざまなテーマに取り組んでいる。

お話をうかがった佐藤先生(左)と海道先生(右)さん。

理想科学工業 開発企画部 永野 洋

現在、子どもたちのレベルに合わせた記入欄のバリエーションを考えているので、
さらに多くの先生方に活用していただきたいですね。

理想科学工業 公共営業部 内藤 博康

最初のご提案時から、先生方には「手軽に使えそうだ」と直感的にわかっていただけました。
今後も現場の教育に役立つサービスを提供していけたらと思います。

  • 次回2018秋号は9月上旬のお届けを予定しております。

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