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「理想の詩」Close Up(2023年冬号)

先生、保護者、子どもたちの皆に便利で嬉しい
「スクリレ」×「スクリレポイント」!

理想科学と京都市が連携協定し、今年4月から市内の公立校230校に無償提供しているのが、理想科学が開発しサービス提供している学校用連絡アプリ「スクリレ」。
「スクリレ」で貯めることができる「スクリレポイント」の活用も合わせ、その実態と効果を探った。

かねてよりボールが不足していたというバスケットボール部。貯まった「スクリレポイント」と交換した新しいボールを使って、早速子どもたちが汗を流していた。

連絡手段のデジタル化だけでなくポイント活用で備品の拡充も

学校教育や校務のデジタル化、学びの充実に積極的に取り組む京都市。その京都市教育委員会で、2023年度より市内の公立校230校に導入しているのが連絡アプリ「スクリレ」だ。「先生の働き方改革を推進することを最大の目標に、連絡システムの改善を検討し始めました」と話すのは同委員会の大西博道さん。既存のメールシステムでは、既読状況が把握できなかったり保護者の費用負担があったためアプリ導入を検討した結果、新たな名簿管理をする必要がなく、教職員の負担がより少ない「スクリレ」採用を決めたとのこと。「全市一括で導入したことで、小学校と中学校にお子さまが在籍されている保護者が同じアプリで学校からの連絡を受け取れるのもメリットですね」と、同委員会の並川豊実さんは続ける。
「現場の先生にも保護者からも評判は上々です」と笑顔で話すのは京都市立祥栄小学校の中村薫校長。紙のお便りの場合、下校時間までに印刷、配布する手間がかかったり、配布したものの保護者まで届かないことも少なくなかったが、「スクリレ」により先生は好きな時間に効率的にお便りを配信できるだけでなく、連絡内容が保護者に確実に伝わるようになった。畑中喜行教頭も、「子どもの忘れ物が減り、授業が円滑に進められるようになりました」と話す。欠席連絡もアプリを通じて好きなタイミングでできるため、先生方の始業前の電話対応が激減したという。
さらに同校では、表示される広告を保護者が任意で閲覧するだけでポイントが貯まる「スクリレポイント」も活用。貯まったポイントを新しいバスケットボールと交換したばかりだ。「予算の限られている公立校としては、ポイントを備品などと交換できるシステムはありがたいですね。今後もこまめに交換し、なるべく多くの子どもたちに還元していけたら」と畑中教頭。先生、保護者、子どもたちの3者に嬉しい効果をもたらし、学校現場を応援する「スクリレ」の活躍は、まだまだ続きそうだ。

先生方は空いた時間に落ち着いてパソコンの前に座り、お便り類を作成、配信することができる。保護者が広告を1回閲覧すると学校に5ポイント(5円)、1タップで5円が貯まる仕組みだ。そのつどポイント累計も確認でき、自分の貢献度もわかるため、楽しくポイントを貯められるのも特徴。

交換する品物は、事務用品、学習道具などさまざまな選択肢から選ぶことができる。

先生や保護者は、学校に貯まったポイント数やどんな学校の備品と交換したか、スマホで確認できる。

*2023年9月に「スクリレ」を試行導入した京都市立学校の教職員や保護者アンケートの結果の一部

京都市教育委員会
京都市では幕末〜明治期に人口が激減、人材育成から復興を図るべく共助のシステム「竈金」が誕生。竈を持つすべての家が資金を出し合い地域に学校を創設した歴史を持ち、地域ぐるみの教育精神がいまも根付いている。京都市ならではの伝統文化教育や、先進的な教育改革にも取り組んでいる。
お話をうかがった大西博道さん(右)と並川豊実さん。

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