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「理想の詩」Close Up(2024年夏号)

貸したい人から借りたい人へ
農地のマッチング事業を支える「オルフィス」

農地の中間的受け皿となり、農地の貸し手と借り手のマッチングを行う農地中間管理事業。
2014年より当事業を手がける埼玉県農林公社では、事業の展開に「オルフィス」が欠かせないという。その現場を訪ねた。

埼玉県が全国6位の産出額を誇る小麦の畑の前で笑顔の品原さん(左)と秋場さん。品種は関東名物のうどんにも多く使用される「さとのそら」。

いまある農地を生かし、未来へ残す「農地中間管理事業」

食料自給率の低い日本が抱える、農業従事者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加といった深刻な課題。これらの解決を目指して、2014年より各都道府県で始まったのが、農地中間管理事業(農地バンク)の取り組みだ。埼玉県でその役割を担う公益社団法人埼玉県農林公社では、農地の中間的受け皿となり、約2万2300人の「農地を貸したい」地権者から農地を借り受け、約5100人の「農地を借りたい」耕作者に貸し付ける事業を行っている。
「いまある農地を最大限に生かしつつ、未来に残すことが私たちの使命。高齢化で農業ができなくなった地権者の悩みを受け止め、農業をやりたいという若い世代には、農地の貸し出しだけではなくさまざまなアドバイスを行うことで、人材育成にもつなげている。ある意味社会貢献だと思っています」と、同公社職員の秋場浩さんは話す。
同事業においては、契約内容を知らせる書類や支払い通知書、賃貸料の請求書など、大量の印刷作業が発生する。「もともと、地権者のみが対象となる夏の関連書類の発送作業は職員が手作業で行い、耕作者と地権者両方が対象となる冬の発送作業は外注していました。しかし誤封入を防ぐための確認がストレスになっていたほか、外注コストも課題となっていました」と、同公社職員の品原裕さん。その課題を解決してくれたのが「オルフィス」と、封入、封かんを自動化できる「メーリングフィニッシャー」だ。以前は10人でひと月かかっていた関連作業が、1人で、10日ほどの通常業務時間内に完了できるようになり、誤封入の心配からも解放されたという。
「令和7年度から農地の貸し借りは農地バンクを経由することが原則となるため、利用者の増加が見込まれます。農地を農地として守る取り組みにこれからも尽力したい」と品原さん。日本の未来を左右する社会課題解決のために、「オルフィス」が担う役割はますます大きくなりそうだ。

地元の新鮮な朝採れ野菜。恵まれた自然条件と大消費地に位置する埼玉県は、農業産出額で全国21位。その半分を占めるのが野菜だ。

「オルフィス」導入前は、レーザープリンターを使っていたとのこと。大量の書類の印刷と発送業務に伴う職員の負担が課題だった。

「オルフィス」でプリントした、農地中間管理事業について周知するチラシ。「高速かつ低コストで大量印刷できる『オルフィス』を、今後も地元の方々とのコミュニケーションに大いに活用していきたい」と秋場さん。

個人情報を扱う書類の三つ折り、封入封かんが、フィニッシャーによってすべて自動化された。誤封入していないかの確認をはじめとする手作業の負担から解放されたという。

埼玉県農林公社
農地中間管理事業のほか、青年農業者の育成、見沼田んぼの保全、農業生産基盤の整備と営農支援、優良な種苗の供給、森林整備、農林公園や森林科学館、県民の森の運営など、埼玉県の農林業活動を多方面から支援している。

お話をうかがった、農業振興局農地担い手支援部
農地集積担当の品原さん(左)と秋場さん。

理想科学 東日本ビジネスソリューション営業部 山田 祥久
農地中間管理機構の皆さんが担っている仕事の社会的意義、重要性を痛感しています。当社のマシンがその一助となっていることを嬉しく思います。

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