お客様を訪問し、修理やメンテナンスを行うのがCE(カスタマーエンジニア)だ。修理と保守点検の確かな技能だけでない、理想科学のCEに求められる「総合力」とは——。
2月8日、理想科学が毎年開催するCE(カスタマーエンジニア)を対象とした技術コンテスト「RISO TECHNICAL CHAMPIONSHIP 2013」の決勝が、沖縄県の万国津梁館で行われた。「全国で予選を勝ち抜いたCEの真のプロフェッショナルが集い、技術と知識を競い合うこの大会の成果が、お客様により喜んでいただけるサービスにつながれば」と、技術統括部長の長尾清隆は開催の意義をこう話す。
緊張感漂う審査の様子。
厳しい予選を勝ち抜いた精鋭たちが、年に一度の全国大会でその技術力を競う。
実技試験では、使い慣れた工具を手に制限時間内に修理を行う。
スピーチ審査では、コミュニケーションとプレゼンテーションスキルが試される。
理想科学が誇るCEとは、機器を迅速確実に修理できるだけでなく、お客様のニーズを的確に把握し新たな提案ができる人だという。そのため高度な技術力だけでなく、コミュニケーション能力も必要だ。
「確実な修理をするだけでなく、お客様のさまざまなサインに気づくこと。お客様の立場に立って、何が求められているのかを把握すること。ふだんからしっかりと信頼関係を築いていくことで、結果的にお客様に役立つご提案ができると思うんです」と参加者は語る。
開発・製造から販売サポートまでを一括で手がける理想科学ならではの強みもそこにある。現場から集められた声は部門の垣根を越えて社内で共有され、より良い製品の開発へと還元されていくのだ。
本大会でしのぎを削ったCEたちからは、ふだんの業務についてのさまざまな声も聞くことができた。
「お客様の状況を把握したうえで展示会にお誘いしたところ、ぴったりの製品を導入していただけた」「まめな訪問、点検、清掃を続けていたら、信頼してるよ、ありがとうと声をかけてもらい何より嬉しかった」「これからもお客様が何でも気軽に相談できる存在でいたい」。理想科学のCEはその熱い思いと総合力をもってつねに現場の最前線に立っている。
すべては、より安心して製品を使用してもらえる体制づくりのために。お客様のもっとも身近で頼れる存在を目指して、彼らの挑戦はこれからも続く。
時代とともに求められる技術も変わる。近年はネットワークやソフトウェアの幅広い知識も不可欠になってきた。
テクニカルスタッフの認定証。研修を受けた資格取得者のみがサービスにあたっている。
左から、リソグラフ部門優勝者の小林事務機・竹村和彦さん、オルフィス部門優勝者の阪南ビジネスマシン・西野秀明さん、社員オルフィス部門優勝者の神戸支店・相子正之。応援に駆けつけた販売店経営者の方々からは「熱い戦いを見て感動した」「来てよかった」との声も聞かれた。
理想科学が業界に先駆けて10年前から開催している全国規模の技術コンテスト。今年の出場者は3部門24名。故障機器を制限時間内に復旧させる実技試験、専門知識を問う筆記試験、4分間のスピーチ審査で競われる。販売代理店CEを対象にしたオルフィス部門では全国560名の中から予選を勝ち抜いた10名が出場。同じく販売店CE対象のリソグラフ部門では422名の中から7名が、社員オルフィス部門では7名が出場した。
理想科学工業株式会社
技術統括部長 長尾清隆
「本大会は優秀者を決めるだけのものではなく、後進の育成、全体的な技術力の底上げにもつながっています」