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企業における低炭素の取り組み
企業における低炭素への取り組み
製品の開発・設計における取り組み
研究・開発の基本姿勢
当社は「世界に類のないものを創る」を開発ポリシーとして、先進のプリントソリューションを提供するさまざまな製品を開発してきました。
高速カラープリンター「オルフィスシリーズ」で採用されている高速のインクジェット技術などの新技術分野でも積極的に研究・開発を行っています。
こうした開発姿勢は、当社の代表的製品である「リソグラフ」における環境負荷低減設計や、「ライスインク」などの環境配慮型製品の開発にも活かされています。
製品への環境配慮の実施プロセス
商品企画から量産にいたる過程を5つのステージに分割し、製品に対する環境配慮を計画的に実施しています。
各ステージでは、環境配慮とともに品質、コスト、日程などを「ステージターゲット」として定め、その達成度および計画の進捗状況を確認のうえ、次のステージに移行できるかどうかを判定しています。
ステージターゲットの環境配慮事項には、省エネルギー、省資源、リユース・リサイクル、廃棄などが含まれています。これらの事項を「e-アセスメント」と言う当社独自の手法でより厳しく確認していきます。
環境配慮製品の開発で低炭素社会へ
省エネ、省資源、リサイクルなど環境にも配慮した革新的な製品を開発し、広くお客様にご使用いただくことで低炭素社会の実現に寄与します。製品のお届け時にも循環型梱包材や共同配送・モーダルシフトを取り入れ環境に配慮しています。
環境に配慮した革新的な製品
高速カラープリンター「オルフィス」、デジタル印刷機「リソグラフ」は、高速な印刷が可能であるとともに、環境にも配慮した製品です。
オルフィスは環境にも配慮した高速カラープリンターです。圧倒的なプリントスピードに加えて、耐久性に優れており、大量のプリント業務の効率化を実現します。インクジェット方式の採用により、トナーの熱定着に必要なヒーターを使用しないため、最大消費電力を抑えて使用することができます。
環境に配慮した消耗品の開発
ライスインクは米ぬかから抽出される米ぬか油に着目し、オフィスプリンター用としては世界で初めてRISOが開発・商品化を実現しました。
米ぬか油を使ったライスインク
ライスインクは廃棄物である米ぬかを資源として有効活用したインクです。国産米からとれる米ぬかを利用しているため、大豆を海外から輸入する大豆インクに比べてインクの製造に必要な原料の輸送距離が短くなり、輸送時のCO2排出量を大幅に低減します。
リサイクルを効率化
使用済みインクボトルは回収して、再びプラスチック製品の原料に加工しています。
>リソグラフの消耗品はこちら
環境に配慮した製品の流れ
部品・原材料調達における取り組み
理想科学は環境配慮型製品の提供に向けて、環境への負荷が少ない部品・原材料の調達に努めています。
グリーン調達
環境配慮型製品を提供するために、グリーン調達を進めています。
製品のライフサイクル全体で発生する環境負荷を低減するためには、製品を構成する部品や原材料についても環境に配慮することが必要です。
「理想科学グループグリーン調達基準」を定め、グリーン調達の基本的な考え方や基準を明確にするとともに、取引先に対し、環境マネジメントシステムの構築を要請しています。
理想科学グループ グリーン調達基準(骨子)
- 環境課題に対する改善取り組みを積極的に行っていること。
- 適用を受ける環境関連法・条例などが遵守されていること。
- 製造工程及び製品を構成する調達品に当社が定めた使用禁止物質が含まれていないこと。
生産における取り組み
理想科学は「地球温暖化」や「資源の有効利用」を考え、省エネルギー活動や廃棄物排出量削減などの活動を推進しています。
省エネルギーへの取り組み
生産部門では、「必要なものを、必要な時に、必要なだけつくる」という基本姿勢のもと、資源やエネルギーを無駄にしない生産活動に取り組んでいます。
生産設備についても、大量・高速の設備を一度に用意するのではなく、需要に見合った能力の設備を段階的に設置すること、できるだけ現場のノウハウを盛り込んで自社製作すること、を基本にしています。
販売・物流における取り組み
理想科学は、環境負荷の低い輸送手段への転換(モーダルシフト)の推進や、繰り返し使用ができる梱包資材の採用などを通じて、販売・物流時のCO2排出量や廃棄物の低減に取り組んでいます。
モーダルシフトの推進
トラックによる幹線貨物輸送を、大量輸送が可能な鉄道や海運など環境負荷の少ない輸送手段に変更するモーダルシフト*を推進しています。
*モーダルシフト
一般に輸送手段を変更することをさしますが、とくに温室効果ガスや窒素酸化物の環境への排出をより少なくするために、トラックや航空機による輸送から鉄道や船舶による輸送に切り替えることをいいます。
共同配送の取り組み
2003年10月より、クリナップ株式会社と、最適配送計画支援・運行管理システム(SLIM)*を活用した共同物流を実施しています。
この取り組みによって荷物の運送効率が向上し、貨物輸送量(t・km)当たりの燃料消費の削減につながっています。
*SLIM(Strategic Logistics Information Model)
「SLP(Strategic Logistics Partners) 研究会情報センター」で配送情報などを集約、一元管理し、積載効率、運行効率の向上を図るもので、荷主企業が、支店・営業所、代理店、販売店などへの納品時間、荷量、容積などの情報をインターネットから確認することができる。
( カーゴニュース第3071号より引用)
ミルクラン(巡回集荷)
納入業者が個々に工場へ材料や部品を納入する方式から、当社が1台のトラックにより複数の仕入先を巡回して集荷・納品するミルクラン方式を、日本と同様に海外の製造工場でも採用しています。これにより、積載効率が高まり輸送コストが低減するだけでなく、輸送トラックが排出するCO2の低減にもつながり、環境負荷の低減に役立ちます。
オフィスにおける取り組み
オフィス(営業・サービス拠点など)においても、環境負荷低減に向けて、環境に配慮したさまざまな取り組みを行っています。
オフィスの環境負荷低減活動
理想科学は、日本全国に約41カ所の営業拠点を設けており、電力、ガスなどのエネルギーや水を使用しています。生産・開発拠点に比べ、使用量は少ないものの、従業員の割合は過半数を占めることもあり、環境配慮に対する意識向上のための教育を含め、分別の徹底による廃棄物の削減、業務の見直しによる紙の使用量削減、グリーン購入の推進など、さまざまな取り組みを推進しています。
その他、事業所における取り組み
環境学習の支援・グリーンカーテンの活用で低炭素社会へ
当社製品や事業とかかわりのある省エネ、省資源、リサイクルについて地域の環境学習を支援し、持続可能な社会構築に取り組んでいます。事業所では緑のカーテンに取り組むなど、従業員や地域社会の環境意識の啓発に取り組んでいます。
デジタル印刷機やガリ版の印刷体験とともに環境に配慮した印刷をテーマに地域の環境学習を支援しています。
宇部工場のグリーンカーテンが宇部市の主催する「平成25年度緑のカーテンコンテスト」で優秀賞を受賞しました。
各生産拠点では、設備のエネルギー効率を高めるために、さまざまな設備投資を行っています。その一つが、太陽光の強い日差しによる、建物の表面温度上昇を抑える遮熱塗装の導入です。2012年の筑波工場に続き、2013年は宇部工場でも屋根に遮熱塗装を施し効果をあげています。
省エネ照明などの導入・再生可能エネルギーの利用で低炭素社会へ
事業所では、省エネ照明に順次切り替えを行ったり、センサー照明の利用や必要な明るさを保ちながら照明を間引くなど、節電に取り組んでいます。また、再生可能エネルギー(太陽光発電、風力発電、地中熱)の利用にも取り組んでいます。