HOME > 企業情報 > 社会とのかかわり > 学校教育とのかかわり > 理想科学の製品を活用した「STEAM教育」 > 埼玉大学教育学部附属中学校でSTEAM教育授業を実施

埼玉大学教育学部附属中学校でSTEAM教育授業を実施

令和3年度の2学期から3学期にかけて、埼玉大学教育学部附属中学校でSTEAM教育授業モデル授業として、小型スクリーン製版機「MiScreen a4」(マイスクリーンエーフォー)を使った授業が行われました。理想科学は授業の実施をサポートしました。

学校と理想科学が協力しあって、モデル授業を実施

先生の説明に耳を傾け、孔版印刷の仕組みを学ぶ生徒たち

先生の説明に耳を傾け、孔版印刷の仕組みを学ぶ生徒たち

埼玉大学教育学部附属中学校では、2年生(146名)が全10コマの授業に参加しました。2年生のテーマは、「シルクスクリーンプリントでオリジナルグッズをデザインしよう」です。シルクスクリーンの技術を学び、生徒自身がターゲットや価格、販売方法を考えながら商品を企画しシルクスクリーンで制作するという取り組みです。一人で企画やデザインを行っても良いし、3人までならチームを組んでも良いという、生徒の主体性を重視した自由度の高い授業内容となりました

学校と理想科学で「MiScreen a4」やインクやマスター等の消耗品を用意し、生徒はTシャツやトートバッグ等、刷りたい素材を持ち寄って準備しました。

授業中にメモやアイディアスケッチ、パソコン画面のスクリーンショット、制作中の作品の写真や授業の様子を撮影し、最後の授業で作成・発表するプレゼン資料の準備もしながら進めました。

全10コマの授業内容

1時間目  シルクスクリーンについて知ろう・何をデザインするか考えよう
2-3時間目 プリントのデザインを考えよう:アイデアスケッチ
4-5時間目 デザインのデータを作成しよう
6-7時間目 プリントの版をつくろう・試し刷りしよう
8-9時間目 実物にプリントしよう
10時間目  プレゼン資料を作成しよう


思い思いのデザインを考え、熱心に取り組む生徒たち

授業を担当したのは、美術科の小西悟士先生。「まず、シルクスクリーンの印刷方式や作業工程について説明しました。パソコンや手描きで原稿を作成し、MiScreen a4で製版、スクリーン印刷という流れで授業を進行しました」と話しました。

生徒たちは、何を作成し、どんなデザインで印刷するのかを考えました。実際に取り組んだ生徒から「文字とイラストのバランスをとるのが難しいと感じました。配置や色によってもバランスのとり方が変わるので、試行錯誤しながらやっていきたいです」と感想を口にしました。

シルクスクリーン印刷の楽しさを体験

デザインデータが完成した生徒は、先生のパソコンにPDFやJPEG形式でデータを提出し、「MiScreen a4」で製版をスタート。製版されたマスターがでてくると、生徒たちからは感動の声。楽しそうな声が響きます。

次に、インクの量やスキージーの角度や道具の後片付けについて先生が説明し、試し刷りの練習をしたあと、本番の印刷を行いました。チームでTシャツを印刷したり、おそろいのエコバッグを印刷したり、生徒たちは楽しそうに作品の仕上げに取り組みました。中には混色してオリジナルのインクを作る生徒も。「どの生徒もつくりたいイメージが明確なので、主体的に取り組めました
」と小西先生が話しました。

「MiScreen a4」で製版したマスターをのぞき込む生徒たち 「MiScreen a4」で製版したマスターをのぞき込む生徒たち
スキージーでスクリーン印刷を体験 スキージーでスクリーン印刷を体験

授業を終えて

小西先生は、授業を振り返り、「今回自由度の高い取り組みだったため、生徒ごとに進度が異なりました。デザインを考え、製版し、印刷するという工程にあわせた指導が必要です。『個別最適な学び』を実現するには、教師にとって大変な場面もありますが、生徒の多様な表現を保証する授業というのは、本来そのようなものなのかもしれません。教師主導の授業や効率化した授業は、教える立場としては楽ですが、生徒にとって主体的な学びを得ることは難しいと感じます。今回大変ではありましたが、良い学びの機会となりました。私自身、どのように授業を企画し進めていくかを試行錯誤しながら行うことができ、次につなげていく良い経験になりました」と話しました。

今後の取り組みについて「埼玉県やさいたま市の先生方に向けて、MiScreen a4を使ったワークショップを実施したいと思います。他校の先生方に体験していただき、県内でもスクリーン印刷の授業を広めていきたいです」と意気込みを語ってくれました。

蛍光オレンジで印刷したトートバッグ完成 蛍光オレンジで印刷したトートバッグ完成
黒と赤で重ね刷りしたTシャツ完成 黒と赤で重ね刷りしたTシャツ完成

STEAM教育関連記事

久喜市教育委員会 川島尚之氏 インタビュー

令和3年度に、市内11の小中学校でSTEAM教育モデル授業として、「MiScreen a4」を使って授業が行われてました。久喜市教育委員会教育部指導課 指導主事 兼 指導課主幹 兼 GIGAスクール推進室長の川島尚之さんにお話を伺いました。

小型スクリーン製版機 「MiScreen a4」マイスクリーン エーフォー

ものづくりを手軽に楽しむ、小型スクリーン製版機「MiScreen a4」の製品情報はこちら

このページのトップへ